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引っ越しの不用品処分7つの方法を解説!逆算スケジュールと費用の目安

引っ越しの不用品処分は、退去日から逆算して「残り何日か」で方法を決めるのが正解です。1か月以上あるなら自治体の粗大ごみ収集が最安、2週間を切ったら不用品回収業者や引っ越し業者のオプションに切り替える。この判断さえ間違えなければ、費用も手間も最小限で済みます。

やっかいなのは、自治体の粗大ごみは「申し込めばすぐ来てくれる」ものではないこと。文京区は引越しの多い季節に申込みから収集日まで2、3週間以上かかる場合があると公式に案内しています。さらに、エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の家電4品目とパソコンは、そもそも粗大ごみに出せません。

この記事では、7つの処分方法を費用・所要日数・手間で比較したうえで、退去日から逆算したスケジュール、家電の別ルート、引っ越し業者にどこまで任せられるのかを公式情報ベースで整理します。

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まず結論:退去日から逆算して処分方法を決める

不用品処分で失敗する人の多くは、「方法選び」から入っています。でも本当に先に決めるべきなのは残り日数です。なぜなら、最も安い自治体の粗大ごみ収集には申込から収集までのリードタイムがあり、退去日に間に合わなければ選択肢から消えるからです。逆に日数さえあれば、同じ品物を安く手放せる可能性が広がります。まずは退去日を確認し、そこから今日までを数えてください。その数字が、あなたの選べる方法をほぼ決めます。

残り日数別・処分方法の早見表

残り日数ごとに、現実的に選べる方法は次のように変わります。ここでいう「残り日数」は引っ越し当日までではなく、鍵を返す退去日までで数えてください。荷物を運び出したあとに粗大ごみを出しに戻る、という段取りは想像以上に負担が大きく、鍵の返却日を過ぎればそもそも部屋に入れません。

残り日数 1か月以上
選べる方法 自治体の粗大ごみ収集・持ち込み・買取・フリマアプリ・業者すべて
おすすめ 自治体の粗大ごみ+売れるものは買取やフリマへ
費用感 最も安く抑えられる
残り日数 2〜3週間
選べる方法 自治体の粗大ごみ(シーズン次第で危険)・持ち込み・業者
おすすめ すぐ申し込んで収集日を確認、間に合わなければ持ち込み予約へ
費用感 安く抑えられるが確認が必須
残り日数 1週間以内
選べる方法 不用品回収業者・引っ越し業者のオプション・持ち込み
おすすめ 業者に一括依頼。持ち込みは予約枠が取れるかで判断
費用感 自治体より高くなる
残り日数 前日・当日
選べる方法 即日対応の不用品回収業者
おすすめ 即日対応可の業者に連絡。許可の有無を必ず確認
費用感 割増になりやすい

安さ重視か手間ゼロ重視かの分かれ目

日数に余裕がある人は、次に「何を優先するか」で分岐します。安さ優先なら自治体の持ち込み、手間ゼロ優先なら不用品回収業者、まとめて優先なら引っ越し業者のオプションという並びです。自治体の粗大ごみは手数料こそ安いものの、申込・処理券の購入・指定場所までの搬出をすべて自分でやる必要があります。ベッドやタンスを一人で階段から降ろせるかどうかは、費用より先に考えるべき現実的な条件です。ここを甘く見積もると、当日になって業者を呼ぶことになり、結局二重の手間になります。

monocow編集長/処分・片づけ担当
shin_skywalker
僕が引っ越しの不用品を考えるとき、最初に見るのは値段じゃなくて退去日までの残り日数なんですよね。ここを間違えると、あとから何をやってもリカバリーが効かない。残り10日で3〜4月、しかも大型家具が5点。この条件だと自治体の粗大ごみは正直かなり厳しいです。さらにエレベーターなしの3階が重なると、自力搬出という前提そのものが崩れる。だから日数を数えてから方法を選ぶ——順番はこれだけです。先に日数を確定させると、比較すべき選択肢が2つか3つに減って迷わなくなるし、見積もりを取る相手も絞れる。残り2週間を切っていたら、自治体は「使えたらラッキー」くらいの位置づけに落としていいと思っています。

引っ越しの不用品を処分する7つの方法と費用の目安

処分方法は大きく7つあります。それぞれ費用の性質がまったく違い、自治体は「1点いくら」の積み上げ式、不用品回収業者は「トラック1台いくら」の定額式という点が最大の分かれ目です。点数が少なければ自治体が安く、点数が増えるほど業者一括のほうが割安に近づきます。「安い方法はどれか」ではなく「自分の点数ならどちらが安いか」で考えてください。

自治体の粗大ごみ収集

最も費用を抑えられる基本ルートです。申し込んで受付番号をもらい、有料粗大ごみ処理券を購入して品物に貼り、指定された収集日の朝に決められた場所へ出す、という流れになります。手数料は自治体ごと・品目ごとに設定されているため、金額はお住まいの自治体の公式ページで確認してください。注意したいのはベッドのフレームとマットレスのように、1つの家具でも別品目として扱われて手数料が2回分かかるケースがあること。申込時に品目名を正確に伝えないと、当日回収されずに残されます。

自治体の処理施設に自分で持ち込む

車を用意できるなら、自治体の処理施設へ直接持ち込む方法があります。収集を待つ必要がないため、「収集日が退去日に間に合わない」ときの現実的な代替手段になります。多くの自治体で事前予約制が採られており、持ち込みできる品目や受付時間、料金体系も自治体によって異なります。予約枠自体が引越しシーズンには埋まりやすいので、収集の申込と同時に持ち込みの可否も調べておくのが安全です。料金や予約方法は、お住まいの自治体の公式ページで確認してください。

不用品回収業者に依頼する

電話1本で自宅まで来て、部屋から運び出してくれるルートです。日数がない人、搬出が難しい人にとっては事実上これ一択になります。料金は「軽トラック積み放題」「トラック積み放題」といったパック料金が主流で、点数が多いほど1点あたりの単価は下がります。ただし家庭から出る廃棄物を回収・運搬するには市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要で、環境省も無許可の回収業者を利用しないよう呼びかけています(環境省 廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!/2026年8月27日時点)。依頼前に許可の有無を必ず確認してください。

引っ越し業者のオプションを使う

引っ越しを依頼する会社に、そのまま処分も頼む方法です。搬出の日と処分の日が同じになるため段取りが一本化され、立ち会いの回数が減ります。ただし何でも引き取ってもらえるわけではありません。サカイ引越センターの公式FAQでは「原則として市町村の粗大ごみ回収をご利用ください」と案内したうえで、一部地域では有料での引き取りに対応していると説明されています(サカイ引越センター 公式FAQ「処分品・不用品」/2026年8月27日時点)。条件は後の章で詳しく整理します。

リサイクルショップ・買取に出す

まだ使える家具・家電は買取に回すと、処分費がかからないどころかプラスになることがあります。一般に年式の新しい家電や、傷・汚れの少ない状態のよい家具は査定がつきやすい一方、量販店の組み立て家具や年式の古い家電は値段がつかず、引き取り自体を断られることもあります。買取の対象品目や査定基準は店舗ごとに異なるため、持ち込む前に確認してください。出張査定は日程の調整に日数がかかるので、退去1か月前には依頼しておきたいところです。

フリマアプリ・ジモティーで手放す

フリマアプリやジモティーは、買取では値段がつかない品物でも手放せる可能性があります。特に大型家具は「引き取りに来てくれる人限定」で出せるジモティーと相性がいいです。ただし「売れるかどうか」も「いつ売れるか」も自分でコントロールできないのが最大の弱点。出品するなら、退去◯日前までに売れなければ業者に回す、という締切をあらかじめ決めておいてください。締切を決めずに出品したまま引っ越し当日を迎えるのが、最もよくある失敗です。

7つの方法の比較表

方法 自治体の粗大ごみ収集
費用 品目ごとの手数料(自治体の公式ページで確認)
所要日数 申込から収集日まで日数が必要
手間 申込・処理券購入・指定場所まで搬出
向いている人 1か月以上の余裕があり、点数が少ない人
方法 自治体の処理施設へ持ち込み
費用 自治体の公式ページで確認
所要日数 予約が取れれば短期間
手間 予約・車の手配・積み込み
向いている人 車が使えて、収集日に間に合わない人
方法 不用品回収業者
費用 トラック積み放題のパック料金が中心
所要日数 即日〜数日
手間 ほぼなし(搬出まで依頼可)
向いている人 日数がない人・点数が多い人・搬出が難しい人
方法 引っ越し業者のオプション
費用 有料(見積もり時に要確認)
所要日数 引っ越し当日に同時対応
手間 少ない(立ち会いが1回で済む)
向いている人 立ち会いを増やしたくない人
方法 リサイクルショップ・買取
費用 プラスになる可能性あり
所要日数 査定の予約・日程調整に日数がかかる
手間 査定の立ち会いが必要
向いている人 年式の新しい家電・状態のよい家具がある人
方法 フリマアプリ・ジモティー
費用 プラスになる可能性あり(送料負担に注意)
所要日数 不定(売れるまで待つ)
手間 出品・やりとり・梱包または引き渡し
向いている人 日数に余裕があり、手間を惜しまない人
方法 知人に譲る
費用 基本的に無料(運搬費は要相談)
所要日数 相手の都合次第
手間 運搬手段の調整
向いている人 引き取り手のあてがある人

自治体の粗大ごみは「いつまでに申し込むか」が勝負

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自治体の粗大ごみ収集は最安ルートですが、「申し込めば数日で来てくれる」ものではありません。申込から実際の収集日までにどれだけかかるかを先に確認しないと、退去日を過ぎてしまいます。特に引っ越しが集中する時期は、この待ち時間が大きく伸びます。ここは公式情報が明確に注意喚起している部分なので、必ず押さえてください。

申し込みから収集までの実際の日数

流れは「申込 → 受付番号の発行 → 有料粗大ごみ処理券の購入 → 指定された収集日の朝に出す」の4段階です。文京区では申込を電話・インターネット・チャットボットで受け付けており、処理券には収集予定日と申込者の氏名または受付番号を記入するよう案内されています(文京区 粗大ごみの出し方/2026年8月27日時点)。この4段階のうち自分でコントロールできるのは申込と処理券購入だけで、収集日は自治体側の空き状況で決まります。つまり「早く申し込む」以外に日程を早める手段がない、という構造です。

引越しシーズンは2〜3週間待ちもある

文京区の公式ページには「年末年始や引越しの多い季節は、申込みから収集日まで2、3週間以上かかる場合もあります」と明記されています(文京区 粗大ごみの出し方/2026年8月27日時点)。杉並区も「年末年始、3月~4月の引越しシーズン、5月のゴールデンウィーク明けは混み合う」と案内し、申し込みから収集・持ち込みまでの目安を2週間から3週間程度としています(杉並区 粗大ごみの出し方・申し込み方法/2026年8月27日時点)。3〜4月に引っ越すなら、退去日の1か月前には申し込む前提で動いてください。

退去日に間に合わないときの切り替え先

申し込んで収集日を提示された結果、それが退去日より後だった——このときにやってはいけないのが「前日の夜にこっそり出しておく」ことです。処理券を貼っていても、指定された収集日以外に出せば収集されずに残りますし、集合住宅なら管理会社からの連絡が旧居ではなく契約者に来ます。間に合わないと分かった時点で、自治体の持ち込み予約か不用品回収業者に切り替えるのが正解です。持ち込みは収集を待たずに済むぶん、日数のない人にとって費用を抑えやすい代替ルートになります。

monocow編集長/処分・片づけ担当
shin_skywalker
粗大ごみで一番やってはいけないのは、「とりあえず申し込んで、日程は後で考える」という進め方なんですよね。文京区は公式に申込から収集まで2、3週間以上かかる場合があると書いている。杉並区も3〜4月は混み合うと明記しています。つまり、退去日の10日前に申し込んだ時点で、シーズン中なら間に合わない可能性のほうが高いということ。ここで焦って前日の夜に出す人がいるんですが、これはやめたほうがいい。収集されずに残りますし、管理会社経由で連絡が来ます。申し込んで収集日を提示された瞬間に、退去日と突き合わせる——ここで判断すれば、持ち込みにも業者にもまだ切り替えられます。収集日が退去日より1日でも後なら、その場で別ルートに移していいと思っています。

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粗大ごみに出せないもの:家電4品目とパソコン

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ここを知らずに当日を迎える人が本当に多いのですが、エアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機の家電4品目とパソコンは、自治体の粗大ごみとして出せません。杉並区の公式ページでも、テレビ・エアコン・冷蔵庫/冷凍庫・保冷庫/冷温庫・洗濯機/衣類乾燥機(家電リサイクル品目)およびパソコンは粗大ごみとして収集できないと明記されています(杉並区 粗大ごみの出し方・申し込み方法/2026年8月27日時点)。粗大ごみの申込に含めても受け付けられないため、最初から別ルートで動く必要があります。

家電リサイクル法の対象4品目

家電リサイクル券センター(RKC)によれば、対象となるのは家庭用のエアコン、テレビ(ブラウン管式、液晶・プラズマ式)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機です。リサイクル料金は品目とメーカーによって異なり、メーカー名から検索して確認する仕組みになっています(RKC 家電リサイクル券センター 家電リサイクル料金一覧/2026年8月27日時点)。同じ「冷蔵庫」でもメーカーで金額が変わるため、他人の記事の相場だけを見て予算を組むと合いません。手元の本体でメーカーと品目を確認し、上記のページで自分の分を調べてください。

もう1つ押さえたいのが、支払うお金は1種類ではないという点です。環境省のQ&Aでは、消費者が負担する料金として、小売業者が引き取る際に請求する収集運搬料金と、製造業者等が請求する再商品化等料金(リサイクル料金)の2つが示されており、請求のしかたは小売業者によって異なるとされています(環境省 家電リサイクル法Q&A(4)/2026年8月27日時点)。リサイクル料金だけで予算を組むと不足するので、依頼先に合計額を確認してください。

パソコン・小型家電の出し方

パソコンも自治体の粗大ごみの対象外です。ルートとしては、メーカーによる回収か、自治体が設置する小型家電の回収ボックス、あるいは小型家電リサイクルの認定事業者への引き渡しになります。利用できる方法は自治体によって異なるため、公式ページで確認してください。パソコンを手放す前に、データの消去だけは必ず自分で済ませてください。引っ越し直前は慌ただしく、この作業が後回しになりがちです。バックアップと消去は、荷造りを始める前の段階で先に終わらせておくのが安全です。

買い替え時は販売店の引き取りが早い

新居で家電を買い替えるなら、これが最短ルートです。新しい家電を届けてもらうタイミングで、古い家電の引き取りを同時に依頼する。家電リサイクル法の対象品は小売業者が引き取る仕組みになっており、収集運搬料金とリサイクル料金を支払えば持って行ってもらえます。ポイントは購入時に「引き取りあり」を必ず伝えておくこと。配送当日に頼んでも、そのトラックに載せる余裕がなければ対応してもらえません。引き取り条件や収集運搬料金は販売店ごとに異なるため、注文前に確認してください。

引っ越し業者にまとめて頼めるのか(公式情報で確認)

「引っ越し業者に全部任せられる」と書かれた記事は多いのですが、実際には条件があります。サカイ引越センターの公式FAQでは、委任状を提出することで有料にて粗大ごみを引き取れる「場合があります」と案内されており、対応可否は地域によって異なるとされています(サカイ引越センター 公式FAQ「処分品・不用品」/2026年8月27日時点)。つまり「全部任せられる」ではなく「相談すれば任せられることがある」が正確な理解です。

引き取ってもらえるもの・もらえないもの

同FAQでは、生ごみなどの生活ごみは引き受けできないことも明示されています(サカイ引越センター 公式FAQ「処分品・不用品」/2026年8月27日時点)。任せられる範囲には明確な線引きがあるということです。当日になって「これも持って行ってください」と頼んでも、対応できない品目は部屋に残ります。生ごみや一般の家庭ごみは自分で最終収集日までに出しきる、という前提で荷造りのスケジュールを組んでください。処分を依頼したい品物と、自分で出す日常のごみは、最初から別の作業として扱うのが安全です。

見積もり時に必ず聞くべきこと

サカイ引越センターのFAQでも、対応可否は見積もり依頼時に相談するよう案内されています。ここで曖昧にしたまま契約すると、当日にズレが出ます。見積もり時には「処分したい品目のリスト」を紙かスマホのメモで用意し、1点ずつ可否と金額を確認してください。確認すべきは、①その品目を引き取れるか、②委任状が必要か、③家電4品目は対象か、④金額は引っ越し料金と合算になるか、の4点です。ここで出た金額を、不用品回収業者のパック料金と並べて比較すれば、どちらが総額で得かが見えます。

monocow編集長/処分・片づけ担当
shin_skywalker
「引っ越し屋さんが全部持って行ってくれる」——これ、世間でかなり信じられていますけど、一度捨てたほうがいい前提なんですよね。サカイ引越センターの公式FAQを読むと、委任状の提出で有料にて引き取れる「場合がある」という書き方で、しかも対応可否は地域によって異なると明記されている。生ごみなどの生活ごみは引き受け不可とも書かれています。つまり「頼めば全部消える」ではなく「相談して初めて範囲が決まる」なんです。だから僕なら、見積もりの前に処分したい品を紙に書き出してから臨みます。ソファ1、タンス2、冷蔵庫1——この粒度で。品目リストを見せて1点ずつ可否を潰しておけば、当日「これは無理です」で部屋に取り残される事故は避けやすくなります。

総額シミュレーション:1Kと2LDKで比べる

方法ごとの費用を並べても、実際にいくらかかるかは点数で決まります。ここでは費用の「かかり方の違い」を、部屋の広さ別に整理します。自治体は1点ごとの手数料が積み上がる方式、業者はトラック単位の定額方式——この違いが、どこで逆転するかを押さえてください。なお具体的な手数料はお住まいの自治体の公式ページで確認する必要があるため、ここでは金額ではなく構造で比較します。

単身1Kの場合

ベッド・カラーボックス・冷蔵庫・洗濯機という典型的な構成を考えます。このうち冷蔵庫と洗濯機は家電リサイクル法の対象で、自治体の粗大ごみには出せません。つまり自治体に出せるのはベッドとカラーボックスだけ。ベッドはフレームとマットレスが別品目になる可能性があるため、実質3点分の手数料を見ておきます。家電2点は収集運搬料金+リサイクル料金が別途かかります。点数が少ないので、日数さえあれば自治体+家電の販売店引き取りという組み合わせが安くなりやすい構成です。

ファミリー2LDKの場合

ソファ・タンス・食器棚・ベッド・大型家電と、点数が一気に増えます。この規模になると、自治体に1点ずつ申し込む作業自体が負担になり、処理券の購入枚数も増え、指定場所への搬出も一人では厳しくなります。エレベーターのない建物の上階、あるいは階段の幅より家具が大きい場合は、搬出の追加費用や解体費が発生することがあります。この条件は見積もり時に必ず伝えてください。伝えずに当日を迎えると、その場で追加請求されるか、そもそも運び出せずに作業が中止になります。

業者一括が安くなる分岐点

分岐点を決めるのは点数です。自治体は1点ごとの手数料が積み上がる一方、業者は積みきれる範囲なら点数が増えても料金が変わりません。だから大型の不用品が増えるほど業者一括が相対的に有利になり、点数が少ないうちは自治体のほうが安く済みます。ただし逆転する点数は、自治体の手数料と業者のパック料金しだいで変わるため、一律の目安は当てになりません。まず品目を書き出して数え、自治体の合計額と業者の見積もりを並べて比較してください。買取がつく品を先に抜いておけば、業者に頼む点数も減らせます。

退去日までのやることリスト(1か月前〜当日)

ここまでの内容を、時系列のリストに落とします。不用品処分でいちばん効くのは、粗大ごみの申込を「1か月前」に置くことです。ここさえ守れば、引越しシーズンの2〜3週間待ちにも対応できます。逆にここが遅れると、後の工程がすべて業者頼みになり、費用が跳ね上がります。

1か月前にやること

全部屋を回り、「持っていく/処分する/売る」の3つに仕分けます。判断に迷ったものは「処分」に寄せてください。新居に運んでから使わないまま置いておく家具ほど、次の引っ越しでまた同じ悩みを生みます。仕分けが終わったら、処分するものを品目名で書き出し、その日のうちに自治体の粗大ごみを申し込む。同時に、買取に出す候補があれば査定の予約も入れます。さらに「退去3週間前までに売れなければ業者へ回す」という締切をカレンダーに書いておくのがポイントです。

2週間前にやること

まず、家電リサイクル対象品の処分ルートを確定させます。販売店に引き取りを頼むのか、自治体案内の方法によるのかをこの段階で決めておく。次に、引っ越し業者への処分依頼を見積もりで確定させます。そして1か月前に設定したフリマ・買取の締切を過ぎて売れ残ったものは、この時点で業者ルートへ回してください。「もう少し待てば売れるかも」と粘るのが、最後に部屋へ物を残す最大の原因です。締切を決めて、機械的に切り替える。ここは感情を挟まないほうがうまくいきます。

前日・当日にやること

前日までに、可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみそれぞれの最終収集日を確認し、出しきります。粗大ごみは処理券に収集予定日と氏名または受付番号を記入して貼り、指定された収集日の朝に指定場所へ出す。収集日以外の日に出すのは厳禁です。当日は、部屋に何も残さないことがすべて。残置物があると原状回復費として請求される可能性があります。傘立て、物干し竿、ベランダの土やプランター、玄関の靴——見落としやすい場所を最後にもう一度回ってから、鍵を返却してください。

monocow編集長/処分・片づけ担当
shin_skywalker
段取りの話をすると、僕なら「売る」の締切を必ずカレンダーに書きます。フリマや買取は、売れるかどうかも、いつ売れるかも自分では決められない。ここが粗大ごみと決定的に違うところなんですよね。退去3週間前を締切にして、そこで売れていなければ業者ルートへ機械的に移す。この1本の線を引いておくだけで、当日に物が残る事故はかなり減ります。副次的な効果も大きくて、締切があると出品時の値付けが現実的になるし、処分の総額も早い段階で確定する。逆に「もう少し粘れば」でズルズル行った人が、前日の夜に業者へ電話することになる。売れ残ったときの行き先を先に決めてあるなら、フリマに出すのは全然アリだと思っています。

引っ越しの不用品処分でよくある質問

Q. 「無料回収」とアナウンスしながら回るトラックに渡しても大丈夫?

おすすめしません。家庭から出る廃棄物を回収・運搬するには市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要で、環境省も無許可の回収業者を利用しないよう呼びかけています(環境省 廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!/2026年8月27日時点)。ウェブサイト表示より高額な料金を請求されたという相談も、各地の消費生活センターに寄せられています。依頼するなら、許可の有無と会社の所在地を事前に確認できる業者を選んでください。

Q. 新居の自治体で捨てることはできる?

旧居で出たごみは旧住所の自治体で処理するのが原則です。粗大ごみの申込は、その自治体に住んでいる住民が対象になります。引っ越し後に新居の自治体へ持ち込んで処理してもらう、という運用は基本的に想定されていません。旧居のものは旧居にいるうちに片づけきる——これを前提にスケジュールを組んでください。詳しい取り扱いは、それぞれの自治体の公式ページで確認してください。

Q. 処分が間に合わず、部屋に残してしまったらどうなる?

残置物として扱われ、撤去費用が原状回復費に上乗せされて請求される可能性があります。敷金から差し引かれるケースもあります。金額は管理会社や品物によって異なりますが、自分で処分するより高くつくと考えてください。間に合わないと分かった時点で、即日対応の不用品回収業者に連絡するほうが結果的に安く済みます。契約内容によって扱いが変わるため、賃貸借契約書の原状回復の条項も確認しておくと安心です。

Q. 粗大ごみを前日の夜に出しておいてもいい?

いけません。粗大ごみは自治体から指定された収集日の朝に、指定された場所へ出すのがルールです。文京区の場合は収集日の朝8時までに自宅の前へ出すよう案内されています。前日の夜に出すと、収集されずに残ったり、集合住宅では管理会社から契約者へ連絡が入ったりします。処理券を貼っていても同じです。収集日が退去日より後になると分かった時点で、持ち込みか業者へ切り替えてください。

Q. とりあえず実家や倉庫に預けるのはあり?

「新居で使う予定が具体的にあるもの」だけなら、ありです。ただし処分を先送りするために預けるのは、費用と手間を後ろに動かしているだけで、トランクルームなら月額が発生し続けます。実家に置いた家具が何年も動かなかった、というのはよくある話です。運ぶ前に「いつ、どこで使うか」を答えられるかどうかを基準にしてください。答えられないなら、今処分したほうが安く済みます。

まとめ

引っ越しの不用品処分は、退去日から逆算した残り日数で方法が決まります。1か月以上あるなら自治体の粗大ごみと買取の組み合わせが最も安く、2週間を切ったら持ち込みか業者へ、1週間以内なら業者一択。文京区が公式に「年末年始や引越しの多い季節は、申込みから収集日まで2、3週間以上かかる場合もあります」と案内しているとおり、シーズン中の自治体回収は待ち時間を前提に動く必要があります。

状況 退去まで1か月以上ある
おすすめ 自治体の粗大ごみを即申込+売れるものは買取・フリマへ
状況 退去まで2〜3週間
おすすめ すぐ申し込み、収集日が退去日に間に合わなければ持ち込み予約へ切り替え
状況 退去まで1週間以内
おすすめ 不用品回収業者に一括依頼(一般廃棄物収集運搬業の許可を確認)
状況 大型の不用品が複数ある
おすすめ 自治体の手数料合計と業者のパック料金を両方出して比較
状況 エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機がある
おすすめ 粗大ごみ不可。買い替えなら販売店の同時引き取り、リサイクル料金はRKCでメーカー・品目を確認
状況 立ち会いを増やしたくない
おすすめ 引っ越し業者の見積もり時に品目リストを渡して可否と金額を確定

最後にもう一度だけ。エアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機とパソコンは、自治体の粗大ごみには出せません。この5種類だけは別ルートとして最初に切り分けておいてください。あとは品目を書き出して数え、残り日数と突き合わせるだけです。

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