マットレスの処分方法6選!費用相場とスプリング入りの落とし穴なども紹介

マットレスの処分は、「スプリング入りかどうか」を最初に確認するだけで進む道が決まります。スプリング入りは環境大臣が「適正処理困難物」に指定した4品目のひとつで、自治体によって粗大ごみに出せる・出せないが分かれるからです。買い替えなら販売店の引き取り、処分だけなら粗大ごみか許可業者、という順で検討するのが最短です。

この記事では、6つの処分方法を費用・手間・日数で比較し、名古屋市の手数料改定やニトリの引き取り条件など、公式ページで確認できた事実をもとに「自分のマットレスがどのルートに乗るか」を判定できるようにまとめました。金額や受け入れ条件は自治体・メーカーごとに異なるため、最終的な確認先もあわせて示します。

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最初に確認:処分ルートは「スプリングの有無」と「サイズ」で決まる

マットレスの処分でつまずく人のほとんどは、方法を調べる前に自分のマットレスの種類を確認していません。ボンネルコイル・ポケットコイルは金属バネが入った「スプリング入り」、ウレタン・高反発ファイバー・ラテックスは金属を含まない「ノンコイル」です。この2つは、自治体が受け付けるかどうかも、解体できるかどうかも、別物として扱われます。まずは自宅のマットレスがどちらなのかをはっきりさせてから、処分方法の比較に進んでください。順番を逆にすると、申し込んだあとに「この品目は回収できません」と言われて振り出しに戻ります。

スプリング入りかノンコイルかの見分け方

いちばん確実なのは、マットレス側面に縫い付けられている品質表示ラベルを読むことです。「ポケットコイル」「ボンネルコイル」といった記載があればスプリング入り、「ウレタンフォーム」「ポリエステル繊維」だけならノンコイルと判断できます。ラベルが失われている場合は、片側の端を持って垂直に立ててみてください。金属コイルが入っていると重く、ほとんど折り曲がりません。ノンコイルのウレタンや高反発ファイバーは、シングルサイズなら一人でも持ち上がり、二つ折りにできる製品が多くあります。叩いたときに金属的な反響音がするかどうかも判断材料になります。判断がつかないときは、購入元やメーカーの商品ページで仕様を確認するのが確実です。

ベッドフレームとマットレスは「2品目」と数える

ベッドを丸ごと手放すときに見落とされがちなのが、フレームとマットレスが粗大ごみでは別々の品目として扱われる点です。つまり手数料は1回分ではなく2回分かかります。名古屋市の粗大ごみ処理手数料一覧でも「ベッド」と「マットレス」はそれぞれ独立した品目として掲載されています(名古屋市 粗大ごみ処理手数料/2026年9月10日時点)。予算を組むときは、必ず両方の金額を足して考えてください。さらにフレームがヘッドボード・サイドフレーム・床板に分かれる構造だと、自治体によって数え方が変わることもあります。

monocow編集長
shin_skywalker
マットレスの処分の相談を受けると、僕が最初に聞くのは値段でも業者でもなくて、「側面のラベル、なんて書いてありますか」なんですよね。ここが全部の分岐点だから。ポケットコイルと書いてあれば、その時点で「自治体に出せない可能性がある」前提で動く必要が出てくる。逆にウレタンだけなら、選択肢が一気に増えます。ラベルを見るのに15秒。この15秒を飛ばして先に業者を検索し始めると、見積もりを取ったあとに条件が合わずやり直しになる。しかもベッドごと処分するならフレームとマットレスで手数料は2回分です。ラベル確認と品目の数え上げ、この2つを先に済ませるなら、あとはどの方法を選んでも大きくは外しません。

なぜスプリングマットレスは捨てにくいのか(法律上の位置づけ)

「スプリングマットレスは捨てにくい」と言われる理由は、感覚論ではなく法律に根拠があります。廃棄物の処理及び清掃に関する法律第六条の三の規定に基づき、環境大臣が指定した一般廃棄物のなかに、廃スプリングマットレスが含まれているためです。金属のコイルは焼却炉や破砕機を傷める可能性があり、布・スポンジと一体化しているため分別も難しい。この構造上の問題が、そのまま自治体の受け入れ可否に直結しています。

環境大臣指定の適正処理困難物4品目

指定されているのは次の4品目だけです。「廃ゴムタイヤ(自動車用のものに限る。)」「廃テレビ受像機(二五型以上の大きさのものに限る。)」「廃電気冷蔵庫(二五〇リットル以上の内容積を有するものに限る。)」、そして「廃スプリングマットレス」。指定にあたっては「全国的に、市町村の設備及び技術に照らしその適正な処理が困難な状況にあること」という観点が示されています(環境省 廃棄物の処理及び清掃に関する法律第六条の三の規定に基づく一般廃棄物の指定について/2026年9月10日時点)。タイヤや大型冷蔵庫と同じ枠で扱われていると聞けば、家庭ごみの延長で考えてはいけないことがわかると思います。

自治体対応が3パターンに分かれる理由

この指定は「全国一律で回収禁止」という意味ではありません。処理設備を持っているかどうかは市町村ごとに違うため、実際の対応は「粗大ごみとしてそのまま受け付ける」「そのままでは不可、分離すれば受け付ける」「一切受け付けず民間に案内する」の3パターンに分かれます。横浜市は粗大ごみFAQで「『ベッドマットレス』はスプリングの有無で料金が変わりますので」と明記し、申込品目を「スプリング無し」「スプリング付き」に分けています(横浜市 粗大ごみFAQ/2026年9月10日時点)。ネット記事の一般論ではなく、お住まいの自治体の品目一覧で「ベッドマットレス」を検索して確認してください。

「分離すれば出せる」自治体の実例

大阪府河内長野市は、スプリング入りマットレスについて「環境大臣より適正処理困難物に指定されています」と説明したうえで、そのままでは処理できないものの「スプリング部分とその周りの布やスポンジ部分を分離すれば、それぞれ『粗大ごみ』として出すことができます」と案内しています。あわせて、シルバー人材センターによる有料の分離作業支援も紹介されています(河内長野市 スプリング入りマットレスの処分/2026年9月10日時点)。自力での解体が難しい人向けの受け皿を用意している自治体もあるので、「回収不可」と書かれていても、そのページの下まで読む価値があります。

マットレスの処分方法6つを費用・手間・かかる日数で比較

マットレスを手放す方法は、大きく6つに整理できます。判断軸は「費用」「申し込みから処分完了までの日数」「玄関の外まで自分で運ぶ必要があるか」「スプリング入りでも使えるか」の4つ。特に見落とされるのが3つめの搬出です。粗大ごみの戸別収集は、指定場所まで運び出すところまでが自己責任で、部屋から出す作業は誰も手伝ってくれません。なお、手数料や受け入れ条件は自治体ごとに異なるため、以下の比較は方法の性質を整理したものとして読み、金額は必ず自分の自治体の品目一覧で確認してください。

6つの方法の比較表

方法 ①自治体の粗大ごみ(戸別収集)
費用 自治体の品目一覧で要確認(名古屋市の例は後述)
日数 申し込みから収集日まで日数がかかる
搬出 指定場所まで自分で運ぶ必要あり
スプリング入り 自治体により可否が分かれる
方法 ②処理施設への自己搬入
費用 自治体の案内で要確認
日数 予約が取れれば短縮しやすい
搬出 車への積み込みと人手が必要
スプリング入り 自治体により可否が分かれる
方法 ③販売店の引き取りサービス
費用 ニトリは+4,400円(表示のある対象商品のみ)
日数 新品の配送に合わせて実施
搬出 不要
スプリング入り –
方法 ④不用品回収業者
費用 見積もり次第(追加料金の有無を要確認)
日数 業者により幅がある
搬出 不要な場合が多い
スプリング入り 一般廃棄物処理業の許可業者かを要確認
方法 ⑤リサイクルショップ・フリマ
費用 売れれば収入。売れなければ別ルートが必要
日数 買い手が付くまで不定
搬出 取引条件による
スプリング入り 状態が良ければ可能性あり
方法 ⑥自分で解体して家庭ごみ
費用 ごみ袋代のみ(自治体が認めている場合)
日数 収集日に合わせて分ける想定
搬出 袋単位なので負担は小さい
スプリング入り 工具・けがのリスクが大きく非推奨

「安さ」で選ぶか「運ばなくていい」で選ぶか

6つを並べると、費用が安い方法ほど自分の労力が増えるという関係が見えてきます。自己搬入や自力解体は費用を抑えられますが、車と人手、そして時間が要ります。逆に販売店の引き取りや回収業者は費用がかかるかわりに、部屋から運び出す作業そのものが消えます。判断の分かれ目は「ダブル以上のマットレスを、階段や廊下を通して一人で外に出せるか」の一点です。ここが無理なら、安さを追いかけても途中で行き詰まります。マンションの内階段や急なカーブがある廊下は、サイズ以上に難関になります。

粗大ごみで出す手順と手数料の実例(申し込み〜当日まで)

自治体の粗大ごみ収集は、費用面ではもっとも現実的な選択肢です。ただし当日いきなり出せるものではなく、申し込みから収集日まで一定の日数がかかります。引っ越しの期限が決まっている人ほど、この日数を甘く見て失敗します。流れそのものは大きく変わらないので、まずは全体像をつかんでから、自分の自治体の細部を確認してください。

申し込みから収集日までの流れ

基本の手順は5ステップです。①自治体サイトの品目一覧で「ベッドマットレス」を検索し、受け入れ可否と手数料を確認する。②インターネットまたは電話で申し込み、収集日と受付番号を受け取る。③指定された金額の手数料納付券(シールタイプ)をコンビニやスーパーなどの取扱店で購入する。④券に氏名または受付番号を記入し、マットレスの見えやすい位置に貼る。⑤指定された日の朝、指定場所へ出す。納付券は申し込みの前に買うと金額が合わない可能性があるため、申し込み後に購入するほうが安全です。券の記入方法や貼り方の細部は自治体で異なるので、申込時の案内に従ってください。

手数料の実例と2026年10月の改定

手数料は自治体ごとに違い、しかも改定されます。名古屋市の例では、収集日が2026年9月30日までの粗大ごみは「マットレス(ベビー用を除く)」1,000円・「マットレス(ベビー用のもの)」250円でした。これが収集日が2026年10月1日以降の粗大ごみからは「マットレス(スプリング入り)」2,000円・「マットレス(ベビー用・和式3つ折り)」250円・「ベッド(シングルサイズ)」1,000円・「ベッド(ダブル以上、2段以上)」2,500円に変わります(名古屋市 粗大ごみ処理手数料/2026年9月10日時点)。同じ市でマットレスが1,000円から2,000円へ。数年前のブログの金額をあてにせず、今の一覧を見るべき理由がここにあります。

搬出でつまずく人が多いポイント

戸別収集で回収してくれるのは、あくまで指定された場所に置かれたものだけです。部屋から玄関の外まで運び出す作業は、すべて自分でやる前提と考えてください。ダブルやクイーンのマットレスを一人で階段から下ろすのは、かなり無理があります。廊下の曲がり角、エレベーターの奥行き、玄関ドアの幅——このどれかで引っかかると、収集日の朝に詰みます。申し込む前に、マットレスの幅と通路の幅をメジャーで測っておくこと。難しいと判断したら、この時点で販売店の引き取りか回収業者に切り替えるほうが早いです。

monocow編集長
shin_skywalker
「粗大ごみが一番安い」——これ、僕は半分しか正しくないと思っています。名古屋市は2026年10月1日収集分から、スプリング入りマットレスが1,000円から2,000円に変わる。改定は他の自治体でも起こりますし、ベッド一式ならマットレスとフレームで手数料は2回分です。名古屋市の新料金なら、シングルベッド1,000円+マットレス2,000円で3,000円。ここに、ダブルを一人で階段から下ろす体力コストが乗ります。安さの比較は「手数料の合計」と「運べるかどうか」をセットで見ないと意味がないんですよね。測って無理だと分かったなら、その時点で引き取りサービスに切り替えていい。

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買い替えるなら販売店の引き取りが最短(ニトリの条件と料金)

新しいマットレスを買うことが決まっているなら、販売店の引き取りサービスが手間の面では最短ルートです。新品を配送するタイミングで古いマットレスを引き取ってもらえるため、自分で運び出す作業が不要になります。粗大ごみで最大の難所だった搬出が消えるうえ、申し込み・納付券の購入・収集日の朝の待機といった段取りも要りません。ただし条件があり、知らずに注文すると使えません。以下はニトリの公式FAQで確認できた内容で、他店の条件は各社の案内でご確認ください。

引き取りサービスが使える条件

ニトリの場合、対象は商品ページに「引取りサービス(+4,400円)」の表示がある商品に限られます。表示のない商品は引き取りサービスの対象外です(ニトリ よくあるご質問/2026年9月10日時点)。つまり「ニトリで買えばどれでも引き取ってもらえる」わけではなく、買う商品側の条件で決まります。マットレスを比較検討している段階で、候補それぞれの商品ページにこの表示があるかを確認しておくと、あとから慌てずに済みます。

注文時に申し込まないと使えない

もうひとつの落とし穴が申し込みのタイミングです。ニトリネットでは、商品をカートに入れたあと、カートの確認画面で「引取りサービス(+4,400円)」にチェックを入れて申し込む方式です。店舗で大型家具を注文する場合は、注文時に店舗スタッフへ申し出るよう案内されています。いずれも注文の手続き中に伝えるのが前提なので、買い替えの検討段階で古いマットレスをどうするかまで決めておく必要があります。逆に言えば、新品を買わない「処分だけ」のケースではこのルートは使えません。処分のみなら粗大ごみか許可業者に進みます。

「次に捨てるとき」を見て買う

買い替えのタイミングは、次の処分のしやすさを選べる機会でもあります。フランスベッドは、スプリング入りのマットレスは適正処理困難物に指定され自治体では回収できないケースがあると説明したうえで、同社の「MORELIY®(モアリー)」を「生地、詰め物、スプリングを分別しやすい構造のマットレス」とし、自宅で解体・分別することが可能だと案内しています(フランスベッド マットレスの捨て方・処分方法/2026年9月10日時点)。寝心地と価格だけでなく、手放すときの分別しやすさも選択基準にできるということです。

ノンコイルなら自分で解体して家庭ごみにできる場合がある

ウレタン・ラテックス・高反発ファイバーといったノンコイルのマットレスは、金属を含まないため構造がシンプルです。自治体によっては、指定のごみ袋に入るサイズまで小さく切れば可燃ごみや不燃ごみとして出せます。ただし切断して出すことを認めているかは自治体ごとに異なるため、着手前に必ず分別区分を確認してください。認められていない自治体で勝手に切って出すと、回収されずに残されます。確認が取れたうえでなら、費用はごみ袋代だけで済む、もっとも安い方法になります。

解体して出す手順と道具

用意するのは、刃を替えられるカッターナイフ、軍手、指定のごみ袋、そして床を守る養生用のシートや古いブルーシートです。手順は、まず側生地のファスナーを開けるか縫い目に沿って切り、外装を先に外します。次に出てきた芯材を、袋に入る大きさへ順番に切っていきます。ウレタンは細かいくずが大量に出るので、養生をしてから作業するかベランダで行うのが現実的です。刃はこまめに折って切れ味を保ってください。切れない刃を力任せに使うのが、いちばんけがに近づきます。作業は一度に終えようとせず、収集日に合わせて量を分けるほうが安全です。

スプリング入りを自力で解体するのは避けたい理由

一方、スプリング入りを自分で解体するのは強くおすすめできません。側生地を切り開いた先に出てくるのは、テンションがかかった金属コイルと、それをつなぐ細い針金です。切断にはワイヤーカッターなどの工具が要り、跳ね返った金属で手や目を傷つけるリスクもあります。分離が必要な自治体でも、無理に自分でやらず有料の分離支援を使うという選択肢があります。河内長野市はシルバー人材センターによる有料の分離作業支援を案内しています(河内長野市 スプリング入りマットレスの処分/2026年9月10日時点)。同様の窓口がないか、自治体ページで探してみてください。

monocow編集長
shin_skywalker
自力解体について、僕がはっきり線を引いているのは「金属が出てくるなら手を出さない」ということです。ウレタンや高反発ファイバーはカッターと軍手だけで片づく。刃をこまめに折って、袋のサイズに合わせて切るだけです。でもコイルは違う。テンションのかかったバネと針金を、家庭の道具で相手にするものじゃないんですよね。手を切る、目に入る、床を傷つける。しかも数時間かけて結局終わらない。河内長野市のようにシルバー人材センターの有料分離支援を案内している自治体もあります。ノンコイルで袋に入るサイズまで切れるなら自分でやっていい。それ以外は人に頼む——この線引きで問題ありません。

「無料回収」「詰め放題」に飛びつく前に読むチェックリスト

「無料回収」「トラック詰め放題◯◯円〜」といった表示は魅力的に見えますが、ここは相談件数が増えている領域です。国民生活センターに寄せられた不用品回収サービスに関する相談は、2018年度1,354件・2019年度1,457件・2020年度1,788件・2021年度2,231件と推移しています(国民生活センター 不用品回収サービスのトラブル/2026年9月10日時点)。マットレスは大きくて自力搬出が難しいぶん、こうした業者に頼りたくなる場面が多い品目です。だからこそ、依頼前の確認が要ります。

トラブルの典型的な手口

同センターは「『定額パック××円』『トラック詰め放題△△円〜』などと安価な料金を表示していますが、実際には基本料金の他に人件費や廃棄費用等、様々な名目で追加料金が発生し、高額な料金を請求されてトラブルになっています」と指摘しています。「トラック詰め放題」の広告を見て依頼したら、当日は荷台の囲いの高さまでしか載せられないと言われた、という事例も挙げられています。表示価格が安いこと自体が危険信号というより、その価格に何が含まれていないかが説明されないまま作業が始まることが問題です。マットレスのように運び出しに人手が要るものは、人件費の名目で上乗せされやすいと考えておくべきでしょう。

見積もり時に必ず聞く4つのこと

国民生活センターは、市区町村のホームページや窓口への問合せで一般廃棄物処理業の許可業者を探し、複数社から見積もりを取り、追加料金がかからないことなどを十分に確認したうえで依頼するよう呼びかけています。あわせて、見積もりのために呼んだ事業者とその場で契約した場合や、広告等の表示額と実際の請求金額が大きく異なる場合などは、特定商取引法の訪問販売によるクーリング・オフ等が適用できる可能性があるとも示されています。これをマットレス処分に当てはめると、確認すべきは次の4点です。

  • 一般廃棄物処理業の許可を持っているか(許可番号を提示できるか)
  • 表示価格に含まれる作業範囲(部屋からの搬出・階段作業・養生を含むか)
  • 追加料金が発生する条件と、その金額
  • 作業前に総額の書面見積もりをもらえるか

その場で契約せず、必ず複数社を比較してください。1社しか見ていないと、提示額が高いのか妥当なのか判断できません。相見積もりを取ると、作業範囲の書き方や追加料金の説明の丁寧さにも差が出るので、金額以外の比較材料も手に入ります。高額な請求を受けたときは、同センターが示すとおりその場での支払いを断り、消費生活センターに相談してください。

許可の有無の確かめ方

ここで注意したいのが、許可の「種類」です。家庭から出るマットレスは一般廃棄物にあたるため、回収するには市町村から一般廃棄物処理業の許可を受けている必要があります。産業廃棄物収集運搬業の許可や、古物商の許可を掲げていても、それは家庭のごみを回収できる根拠にはなりません。業者のサイトに並んでいる許可名をよく読み、迷ったら自治体の廃棄物担当窓口に問い合わせるのが確実です。自治体側で許可業者の一覧を公開している場合もあるので、まずは市区町村のホームページを確認してください。

ケース別・総額シミュレーションとおすすめルート

ここまでの内容を、実際の状況に当てはめて整理します。金額は自治体やサービスで異なるため、公式ページで確認できた数字だけを使い、それ以外は「要確認」としています。自分がどのケースに近いかを見つけて、そこから逆算してください。

3パターンの総額例

ケース 買い替えあり × 自力で搬出できない
おすすめルート 販売店の引き取りサービス
費用の例 ニトリの場合+4,400円(表示のある対象商品のみ)
注意点 ニトリネットはカートの確認画面でチェックが必要。店舗は注文時に申し出る
ケース 処分だけ × ノンコイル × 自分で運べる
おすすめルート 粗大ごみ、または解体して家庭ごみ
費用の例 粗大ごみは自治体の品目一覧で要確認/解体はごみ袋代のみ
注意点 切って出せるかは自治体の分別区分次第
ケース 処分だけ × スプリング入り × 自治体が受け付けない
おすすめルート 一般廃棄物処理業の許可業者に依頼、または分離して粗大ごみ
費用の例 見積もりによる(追加料金の条件を書面で確認)
注意点 分離支援を案内している自治体もある(河内長野市の例)
ケース ベッド一式(フレーム+マットレス)を処分
おすすめルート 粗大ごみで2品目として申し込む
費用の例 名古屋市(収集日が2026年10月1日以降)ベッド(シングルサイズ)1,000円+マットレス(スプリング入り)2,000円=3,000円
注意点 手数料は品目ごとに必要。納付券も品目分そろえる

引っ越しまで日がないときの順番

期限が決まっている場合は、日数が読めない方法から先に手を付けます。まず自治体に粗大ごみを申し込んで収集日を押さえ、それが引っ越し日に間に合うかを確認する。間に合わないなら、その時点で許可業者の見積もりに切り替えます。粗大ごみは申し込みから収集日まで日数がかかるため、「まず申し込む、間に合わなければ切り替える」の順番が鉄則です。逆に業者から探し始めると、比較する時間がなくなって足元を見られます。買い替えを伴うなら、新品の注文時に引き取りを申し込むのが最も確実です。

monocow編集長
shin_skywalker
引っ越し前の処分で失敗する人の順番は、だいたい共通しています。業者の一括見積もりから始めてしまうんですよね。気持ちは分かる。でも僕は逆をすすめます。先に自治体へ粗大ごみを申し込んで、収集日という「確定した日付」を1つ取る。ここが読めないと、他の予定が全部組めないからです。日付を見て間に合わないと分かったら、そこから業者へ。この順番なら「◯日までに要るんです」という焦りを抱えずに済むので、追加料金の条件を落ち着いて確認できます。国民生活センターへの相談も2018年度1,354件から2021年度2,231件へ増えている領域。焦りは、そのまま上乗せ請求への入り口になります。

マットレス処分のよくある質問

Q. 汚れやシミ、ペットのにおいがあるマットレスでも売れますか?

買取は難しくなると考えてください。マットレスは肌に直接触れる寝具のため、シミ・においがあるものは中古品として再販しにくく、リサイクルショップでもフリマアプリでも買い手が付きにくくなります。売却を試みて何週間も待ったあげく売れず、結局あわてて処分する——というのが最悪の流れです。状態に不安があるなら最初から処分ルートで考えたほうが、時間もお金も無駄になりません。逆に、状態が良く年数も浅いものであれば、売却を検討する価値はあります。

Q. コイルだけ抜いて出してもいいですか?

自治体の分別区分に従ってください。河内長野市のように「スプリング部分とその周りの布やスポンジ部分を分離すれば、それぞれ『粗大ごみ』として出すことができます」と明示している自治体もあれば、分離しても受け付けない自治体もあります。分離後にそれぞれを何ごみとして出すのかも自治体ごとに違うため、作業を始める前に品目一覧と分別区分を確認するのが先です。また、コイルの取り外しは工具とけがのリスクを伴うため、有料の分離支援が用意されていないかも合わせて調べてみてください。

Q. マットレスパッドやベッドパッド、すのこは何ごみになりますか?

これらはマットレス本体とは別の品目として扱われるのが一般的です。ただし、可燃ごみで出せるのか粗大ごみになるのかはサイズと自治体の基準によって変わるため、ここで一律の答えは出せません。お住まいの自治体の品目一覧で、それぞれの名称を検索して確認してください。マットレス本体を粗大ごみで申し込むときに、パッドやすのこも同時に申し込めるかを聞いておくと、収集日が1回で済みます。別々に申し込むと、そのぶん手数料も収集日も増えることになります。

Q. 収集日にうっかり出し忘れたらどうなりますか?

その日は回収されません。改めて申し込み直す必要があるか、手数料納付券を次回に使えるかは自治体によって扱いが異なるため、まずは申し込んだ受付窓口に連絡して指示を仰いでください。防ぎ方はシンプルで、収集日の前夜のうちに玄関の外まで運び出しておくことです。マットレスは当日の朝に一人で動かすには重すぎるので、「朝やろう」と思っていると間に合いません。ただし前夜に出してよいかも自治体のルールで決まっているので、申込時に確認しておくと確実です。

Q. 回収業者に頼むとき、受け取っておくべきものはありますか?

領収書と、一般廃棄物処理業の許可番号は必ず確認・保管してください。国民生活センターは、市区町村のホームページや窓口で一般廃棄物処理業の許可業者を探すこと、複数社から見積もりを取ること、そして高額請求されたらその場での支払いを断ることを助言しています(国民生活センター/2026年9月10日時点)。書面の見積もりと領収書がなければ、あとから相談窓口に持ち込んでも状況を説明しづらくなります。作業当日ではなく、依頼を決める前の段階で書面をもらっておくのが安全です。

まとめ

マットレスの処分は、①スプリングの有無を確認する→②自治体の品目一覧で受け入れ可否と手数料を調べる→③搬出できるかを測って判断する、という3ステップで進めればまず迷いません。スプリング入りは環境大臣指定の適正処理困難物であり、自治体の対応が分かれるという前提を押さえておけば、「回収できません」と言われても慌てずに次の手へ移れます。

費用面では、名古屋市のように収集日が2026年10月1日以降の粗大ごみからマットレス(スプリング入り)が2,000円へ改定される例もあり、古い記事の相場は当てになりません。ベッド一式なら手数料は2品目分。買い替えを伴い搬出が難しいならニトリの引き取りサービス(表示のある対象商品のみ+4,400円)、処分だけで運べるなら粗大ごみ、自治体が受け付けないなら一般廃棄物処理業の許可業者、という振り分けになります。「無料回収」「詰め放題」は、追加料金の条件を書面で確認してから依頼してください。

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