フィールドスコープとは?
望遠鏡は天体望遠鏡と地上望遠鏡の2つに分けられ、フィールドスコープは双眼鏡と同じ地上望遠鏡に分類されます。片目で対象物を観察するフィールドスコープは、より遠くの小さな対象物を観察できるため、口径や焦点距離が大きなレンズを搭載することが可能です。三脚に固定して使用できるため、時間をかけてじっくり観測したい方に最適なアイテムです。中には、スマホやデジタルカメラと接続して、観察記録を残せるタイプも増えています。
フィールドスコープの選び方
用途から形状を選ぶ
フィールドスコープには、傾斜型(アングルタイプ)と直視型(ストレートタイプ)の2種類あります。接眼レンズが斜めに取り付けられているのが「傾斜型」。傾斜が付いていることから、観察対象が高い位置にある場合でもレンズをのぞき込みやすいため疲れにくいという特徴があります。長時間観測する際の傾斜の角度は45度が多いようです。目視とは感覚が異なるので、慣れるまでは観察対象へ合わせにくいという特徴がありますが、スコープを伸ばすと座ったままでも観測でき、使用する人に合わせて三脚の高さを変えなくても良い点がメリットといえるでしょう。また、傾斜型とは異なり目視とほぼ変わらないため、直感的に観察対象をとらえやすいところがメリットといわれています。ただ、傾斜型とは異なり、観察対象に応じて三脚の高さを調整しなければならないというデメリットがあります。
倍率は目的に合わせて選ぶ
倍率が高くなると視野は狭くなるため、どうしても暗く見えがちになってしまいます。そのため、倍率は高ければ高いほど良いというわけではありません。バードウォッチングなどのように動き回る対象物を観測する場合は、20~40倍くらいあれば大丈夫です。また、動かない対象物を確認するのみなら、距離によっては高倍率でも構いません。ただ、倍率が高くなればなるほど、対象物が少し動いただけで捉えるのが難しくなります。そのため、特に初心者は用途に合わせて最適な倍率を選ぶようにしましょう。
天体観測をするなら「ひとみ径」もチェック
主な目的が「天体観測」なら、対物レンズ有効径はもちろん「ひとみ径」も重要なポイント。接眼レンズを少し離した状態で見た時に、中心に浮かぶ明るい半径が「ひとみ径」です。瞳孔は明るい状態では2~3mm、暗い場所だと7mmまで拡大されます。天体観測のように暗い場所で観察する時は、瞳孔とほぼ同じ7mmの接眼レンズを選ぶことをおすすめします。
フィールドスコープのおすすめ人気ランキング10選
ここからはフィールドスコープのおすすめ商品をランキング形式でご紹介いたします。選び方を参考にしながらぜひ、お気に入りのフィールドスコープを見つけてみてくださいね!
第10位:PENTAX スポッティングスコープ PF-65EDII ポロプリズム直視型
対物レンズの有効径が65mmあるため、50mmクラスのレンズでは物足りなくなった人におすすめの直視型のフィールドスコープ。ペンタックスの天体望遠鏡用のアイピース(接眼レンズ)も利用可能ですが、ズームタイプと固定倍率タイプの接眼レンズも別売りで用意されています。また、対物レンズにEDガラスを採用することで、視界がクリアになります。最大60倍までの接眼レンズを用意しているので、高倍率での観測にも向いていますが、重量が1050gと重いため三脚を固定してじっくり観察したい人におすすめ。
第9位:Nikon フィールドスコープ MONARCH フィールドスコープ 60ED-S モナーク
対物レンズ有効径60mmを搭載した直視型のスコープは、最短合焦距離が3.3mmで、近くのものにピントを合わせやすいところが初心者に人気。また、EDガラス製のアドバンスト・アポクロマートを搭載し、色のにじみが少ない自然の色味を実現しています。防水加工を施された機密性の高いボディには窒素ガスを充填し、気温差のある時に起こりやすいレンズの結露や曇りを防止してくれます。対象を視野に捉えやすいだけでなく、頑丈なアルミ合金製をボディに採用した、バランスの良いスコープです。
第8位:Nikon 単眼望遠鏡 フィールドスコープ
持ち運びのしやすさにこだわったコンパクトタイプのフィールドスコープ。ニコンの上位機種モデルで、視野を広くクリアに保ち、雨や曇りの日でも内部が曇りにくい本格派です。対物レンズにEDレンズを採用し、高い防水性と多層膜コーティングを施すことで明るい視野を実現している機能性でも高いクオリティを満たしています。高いクオリティと軽量性の両方を兼ね備えたスコープをお探しの方におすすめです。
第7位:Vixen フィールドスコープ ジオマIIEDシリーズ
対物レンズの有効径が82mmと大きく、集光力に優れた直視型。ピント調整がデュアルフォーカス式となっていることから、細かくピントを合わせられます。また、素通しファインダーを装備していることから、野鳥を素早く視野に入れる際に役立ちます。27倍の接眼レンズが付属していますが、レンズの倍率を変更したい場合は別売りの接眼レンズをチェックしてみてください。窒素ガス充填による本格的な防水設計や、眼鏡をかけたままでも観測しやすいアイレリーフ18mmのハイアイポイント設計も魅力。
第6位:Kowa スポッティングスコープ TSN-502
直視型のフィールドスコープで、軽量でコンパクトなスポッティングスコープをお探しの方におすすめです。コーワから販売されている傾斜型のスコープと同じ400gのボディが特徴。約2.5mmでピントが合うことから、昆虫観察などにも使用可能です。様々なシーンでフィールドスコープを使用できるとこが人気のポイント。フィールドスコープを持ち歩いて、気軽に景色を眺めて楽しみたい人に最適です。
第5位:Vixen フィールドスコープ アロマ52-A
重量が460gと軽く気軽に持ち運べるところが人気のスコープ。伸縮式のボディは、収納時に17.7cmまで縮まるので楽に持ち運べるところがポイントです。標準的な倍率なので様々なシーンで利用でき、高い位置の対象物を観測するのに向いています。レンズやプリズムに多層膜コーティングが施されているため、コントラストが高くシャープに見えます。
第4位:Kowa スポッティングスコープ TSN-501
傾斜型のスコープは、対物レンズの有効50mmと本体がコンパクトなところが魅力。さらに、ポリカーボネート製のボディを採用していることから、重量が440gと軽いので持ち運びにも便利です。ただ、接眼レンズが固定式の20~40倍ズームのタイプなので交換することはできません。内部に窒素ガスが充填された防水設計のため、雨の日でもレンズの内側が曇りにくくなっているところがポイントです。バードウォッチングはもちろん、トレッキングやアーチェリーなどのスポーツシーンでも活躍してくれます。
第3位:SVBONY SV17 フィールドスコープ 直視型 望遠鏡
天体観測からバードウォッチングまで、様々なシーンで利用可能な直視型のフィールドスコープです。IPX7窒素ガスを充填し、耐久性・防水性・防塵・防雲機能に優れているので、フィールドスコープを長く愛用したい方におすすめ。70mmの大きなレンズを搭載しているので、多少暗い環境でも観察し続けられる点が人気のポイント。
第2位:Gosky 20-60X80フィールドスコープ
夕暮れ時や薄暗い場所でも快適に観察するためには、有効径80mmの大きな対物レンズを搭載しているフィールドスコープが最適。スマホアダプタやテーブル三脚などの付属品が充実しているので、届いたその日から使い始められるところがうれしいポイントです。さらに、防水性・防曇性・耐衝撃性も備えているので、初心者でも安心して使用できます。
第1位:SVBONY SV28 フィールドスコープ スポッティングスコープ
初めて購入する人には、卓上型の三脚とスマホ用のホルダーが付いているフィールドスコープがおすすめ。75倍までズームできるところがポイント。付属の三脚が卓上用なので野外でバードウォッチングや天体観測をする場合は、別売りの三脚を購入する必要があります。そうはいっても、とてもコスパの良いフィールドスコープなので、ぜひチェックしてみてください。
フィールドスコープの売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、フィールドスコープのAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングの売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
フィールドスコープでアウトドアをもっと快適に
バードウォッチングを代表する自然観察や天体観測、スポーツ観戦が趣味の方に人気のフィールドスコープ。遠くの対象物を高倍率で観測できるアウトドアシーンには欠かせないアイテムです。ただ、各メーカーから数多くのモデルがリリースされているので、どれを選べばよいのか迷ってしまうはず。そんな時は、どのようなシーンで使用したいのかを考慮し、自分に最適なアイテムを選ぶことが大切です。お気に入りのモデルを見つけたら、ぜひチェックしてみてください。