
洗濯槽の掃除完全ガイド!縦型・ドラム式で違う正しいやり方と頻度を紹介
洗濯槽の掃除は「クリーナーを入れて槽洗浄コースを回す」で終わる話ではありません。結論から言うと、縦型は塩素系・酸素系どちらも選べますが、ドラム式はメーカーが指定する純正の塩素系クリーナーがほぼ一択です。Panasonicは公式に、ドラム式で市販の洗濯槽クリーナーや酸素系漂白剤を使わないよう案内しています。この記事では、機種別の正しいやり方と頻度、そして掃除しても臭いが消えないときの切り分けまでを整理します。
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目次
洗濯槽の掃除は「機種で正解が違う」のが結論

洗濯槽の掃除でつまずく人の多くは、クリーナーの選び方を間違えています。ネット上には「酸素系のほうが汚れが目に見えて落ちる」という情報があふれていますが、これは縦型洗濯機を前提にした話です。ドラム式は水の使い方も洗い方もまったく違う機械なので、同じ手順をそのまま持ち込むと空振りに終わります。まずは自分の洗濯機がどちらなのかを確認したうえで、対応するクリーナーと手順を選んでください。この記事では以下のことが分かります。
- 縦型・ドラム式それぞれで使えるクリーナーの種類
- ドラム式で市販クリーナーが使えない理由(メーカー公式の記載)
- 塩素系・酸素系の具体的な手順と所要時間
- メーカーが示す掃除の頻度の目安
- 掃除しても臭いが残るときのチェック順
縦型洗濯機の場合の正解
縦型は槽の下から水をためて回す構造で、水位を高くすれば槽全体を水に浸せます。そのため塩素系・酸素系のどちらも選べます。放り込んで槽洗浄コースを回すだけで済ませたいなら塩素系、剥がれた汚れを自分の目で確認しながら落としたいなら酸素系という選び分けです。ただし酸素系は浮いてきた汚れをすくう手間が必ず発生します。時間が取れない日に始めると中途半端なところで放置することになるので、休日の午前中など、数時間張り付ける日にやるのが現実的です。使えるクリーナーの種類は機種ごとに取扱説明書で指定されているため、購入前に必ず確認してください。
ドラム式洗濯機の場合の正解
ドラム式は少ない水でドラムを回転させて洗う構造のため、泡立ちに非常に敏感です。Panasonicの公式FAQには、ドラム式洗濯乾燥機には泡検知センサーがあり「泡が多すぎるとセンサーが異常を検知し、運転の途中であっても自動的に排水して泡を除去します」と明記されています。そのうえで「市販の洗濯槽クリーナーや、酸素系漂白剤、台所用塩素系漂白剤は使用しないでください」とはっきり書かれており、純正クリーナー(N-W2/N-W1A/N-W3J)の使用が案内されています(Panasonic ドラム式洗濯機FAQ/2026年8月31日時点)。他メーカーのドラム式については各社の取扱説明書で確認してください。
機種別・クリーナー選び早見表
| 機種 | 縦型洗濯機 |
|---|---|
| 使えるクリーナー | 塩素系(洗濯槽用・衣類用塩素系漂白剤)/酸素系 ※機種の取扱説明書に従う |
| 手間 | 塩素系は入れて回すだけ/酸素系はすくう作業あり |
| 向いている人 | 手間をかけずに済ませたい人は塩素系、汚れを確認したい人は酸素系 |
| 機種 | ドラム式洗濯機(Panasonic) |
|---|---|
| 使えるクリーナー | 純正クリーナー(N-W2/N-W1A/N-W3J) |
| 使ってはいけないもの | 市販の洗濯槽クリーナー、酸素系漂白剤、台所用塩素系漂白剤 |
| 理由 | 泡立ちが多すぎて途中で排水し、十分な効果が得られない場合がある |

- monocow編集長/処分・片づけ担当
- shin_skywalker
洗濯槽が汚れるしくみと、掃除が必要なサイン

洗濯槽は、外から見えている内側の槽と、その外側にもう一枚ある外槽の二重構造になっています。汚れがたまるのは、この内槽の裏側と外槽のすき間。ここは普段の洗濯では水は通っても、こすり洗いされることは一切ありません。洗剤カスと皮脂汚れが層になって残り、そこに湿気が加わってカビが繁殖していきます。つまり、毎日洗濯していても槽の裏側は掃除されていない、というのが前提です。
黒いワカメの正体
洗濯物に黒い切れ端のようなものが付いてくる、いわゆる「黒いワカメ」は、槽の裏側にこびりついていた黒カビや皮脂、洗剤カスの塊が剥がれ落ちたものです。ここで重要なのは、黒いカスが出てきた時点で、槽の裏側にはすでに相当量の汚れが蓄積しているということ。剥がれてきたのは全体のごく一部にすぎません。1回洗浄しただけでは出きらないことが多いので、カスを目撃したら「1回で終わり」と考えないほうがいいです。
こうなったら掃除のサイン
- 洗濯物を干しても生乾き臭が取れない
- 洗い上がった衣類に黒いカスが付いている
- 乾いた衣類やタオルがカビ臭い
- 洗濯機のフタを開けたときに、かび臭いにおいがする
- 「槽洗浄」のおすすめサインが点灯する機種は、その表示が出たとき
特に「洗ったのに臭う」は分かりやすいサインです。洗剤を増やしても、柔軟剤を変えても改善しないなら、原因は洗い方ではなく槽側にあると考えたほうが早く解決します。逆に、黒いカスが出ていないからといって槽がきれいとは限りません。汚れは剥がれ落ちてはじめて目に見えるので、においだけが先に出ている段階も珍しくないからです。上のどれか一つでも当てはまるなら、次の休みに槽洗浄の予定を入れてしまうのが結局は近道になります。
汚れを早めている生活習慣
汚れのたまり方には生活習慣の差がかなり出ます。まず洗剤の入れすぎ。規定量を超えた洗剤は溶け残って槽の裏に付着し、カビのエサになります。柔軟剤の過剰使用も同じです。次にフタやドアを閉めっぱなしにする習慣。洗濯直後の槽内は湿度が非常に高く、閉め切ればカビにとって好都合な環境になります。そして洗濯物を洗濯機の中に入れっぱなしにすること。汗を含んだ衣類は湿気と汚れの供給源そのものです。掃除の頻度を上げるより、この3つを直すほうが効果が長続きします。
塩素系と酸素系の違い|どちらを選ぶべきか
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洗濯槽クリーナーは大きく塩素系と酸素系に分かれます。作用のしかたがまったく違うので、「どちらが強いか」ではなく「どちらが自分の状況に合うか」で選ぶのが正解です。ざっくり言えば、塩素系はカビを分解して溶かす、酸素系は発泡の力で汚れを剥がす。落とし方が違うぶん、手順も所要時間も後片付けも変わります。どちらを選ぶ場合も、まずは自分の機種で使用が認められているかを取扱説明書で確認するのが先です。
塩素系のメリット・デメリット
塩素系の主成分は次亜塩素酸ナトリウムで、カビや菌そのものを分解して水に溶かします。最大の利点は手間のなさで、投入して槽洗浄コースを回すだけ。汚れが溶けて流れるため、浮いてきたカスをすくう作業が発生しません。一方で汚れが目に見える形で出てこないので、「本当に落ちたのか分からない」と感じる人はいます。酸性タイプの洗剤と混ざると有毒ガスが発生するため、他の洗剤と併用せず、換気しながら作業してください。
酸素系のメリット・デメリット
酸素系の主成分は過炭酸ナトリウムで、お湯に溶かすと発泡し、その泡の力で槽の裏側にこびりついた汚れを物理的に剥がします。剥がれた汚れが水面に浮いてくるので、汚れ落ちを目で確認できるのが最大の魅力です。ただし浮いた汚れは自分ですくって取り除く必要があり、これを怠ると次の洗濯物に付着します。つけ置き時間も含めて数時間かかるため、時間に余裕のある日向けです。そしてPanasonicはドラム式での酸素系漂白剤の使用を避けるよう案内しています。
衣類用ハイターで代用していい?
機種によっては可能です。日立の槽洗浄コースの使い方ガイド(BW-DX120E)では、使用できるものとして「衣類用塩素系漂白剤(『ハイター』など)または、洗濯槽用塩素系漂白剤」と、防食剤配合塩素系漂白剤である日立純正洗濯槽クリーナーSK-1が挙げられており、使用量が表示されていない場合は約500mLを使用すると案内されています(日立 洗濯機 槽洗浄コース/2026年8月31日時点)。ただしこれはメーカーと機種ごとの案内なので、自分の洗濯機の取扱説明書を必ず確認してください。取説に記載がないものを自己判断で入れるのは避けるべきです。
純正クリーナーは買う価値があるか
縦型で塩素系漂白剤の使用が認められている機種なら、純正にこだわる必要は必ずしもありません。ただしドラム式は話が別で、前述のとおりPanasonicは市販品を使わないよう明記し、純正クリーナーを指定しています。Panasonicの洗濯槽クリーナーN-W2は塩素系のドラム式用クリーナーで、公式FAQでは液体タイプ・1回分750mLと案内されています(Panasonic 洗濯機/衣類乾燥機FAQ/2026年8月31日時点)。1本で1回分と決まっているので、量の加減で迷わずに済むのも利点です。
【縦型】洗濯槽の掃除のやり方(手順)

縦型の手順は、塩素系か酸素系かで大きく変わります。共通するのは下準備で、ここを飛ばすと効果が落ちます。以下は一般的な進め方なので、槽洗浄コースの有無や運転時間はお使いの機種の取扱説明書に従ってください。
準備するもの
- クリーナー(塩素系または酸素系。機種で使えるものを確認)
- 浮いた汚れをすくう網(酸素系の場合。使い捨てのゴミ取りネットでも代用可)
- ゴム手袋(塩素系は手荒れするため必須)
- 古い歯ブラシとタオル(フィルター類の掃除用)
作業前に、ゴミ取りネットや糸くずフィルターは必ず外して別に洗ってください。ここにたまった糸くずを付けたまま槽洗浄すると、汚れを回収しきれません。洗濯物は絶対に入れないでください。クリーナーは衣類用の濃度ではないため、色柄物は変色します。
塩素系クリーナーでの手順
塩素系はシンプルです。空の状態でクリーナーを槽に投入し、槽洗浄コースを選んで運転を開始します。槽洗浄コースがない機種は、標準コース(洗い→すすぎ→脱水)を1サイクル回せば代用できます。あとは終了を待つだけで、途中で開けて確認する必要はありません。日立のBW-DX120Eでは「槽洗浄(11時間)」と「槽洗浄(3時間)」の2種類が用意されており、においが気になるときは長いほうが案内されています。終わったらフタを開け、槽の中を乾かしてください。
酸素系クリーナーでの手順
- 40〜50℃のお湯を高水位まで入れる(給湯器のお湯や風呂の残り湯を温めたものを使う)
- 酸素系クリーナーを投入する
- 洗いコースで5分ほど回して、クリーナーを全体に行き渡らせる
- そのまま数時間つけ置きする(汚れがひどければ長めに)
- 浮いてきた汚れを網ですくう
- すすぎ・脱水まで運転する
ポイントはお湯の温度です。酸素系は水温が低いと発泡が弱く、本来の力が出ません。使用できるお湯の温度の上限は機種で決まっているので、取扱説明書の記載を超えないようにしてください。またすくう作業を省略すると、剥がれた汚れが排水経路に流れて詰まりの原因になります。面倒でも、水面に浮いたカスは取り除いてから排水してください。
汚れが出続けるときの追い洗い
1回すくって終わりにできるのは、日頃から掃除している槽だけです。何年も放置していた洗濯機だと、すくって→もう一度回して→またすくう、を2〜3回繰り返してようやく落ち着きます。2回目、3回目と回すたびに出てくる量が減っていくので、「ほとんど出なくなった」を終わりの目安にしてください。1回目で大量に出て焦る人がいますが、それは異常ではなく、単純にそれだけたまっていたということです。作業が終わったらフタを開け、槽をしっかり乾燥させます。
【ドラム式】洗濯槽の掃除のやり方と注意点
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ドラム式は投入のタイミングが縦型と違います。縦型のように空の槽へ先にクリーナーを入れて回すのではなく、運転を開始して給水が始まってからクリーナーを投入する手順が案内されています。少ない水でドラムを回す構造のため、入れる順番でクリーナーの行き渡り方が変わるからです。ここを取扱説明書どおりにやらないと、3時間なり11時間なりかけて回しても期待した結果になりません。以下はPanasonicの公式FAQに基づく手順ですが、操作はメーカー・機種で異なるため、必ず自分の取扱説明書とあわせて確認してください。
槽洗浄コースの正しい使い方
Panasonicの公式FAQでは、黒カビが生えたときの手順として、衣類を入れずに槽洗浄コースを選び、給水が始まってから約1分したら一時停止し、ドアを開けてクリーナーを入れると案内されています。運転時間は、時間設定ができる機種は11時間に設定、約30℃の槽洗浄コースは約3時間とされています(Panasonic 洗濯機/衣類乾燥機FAQ/2026年8月31日時点)。メーカーや機種によって操作が異なるので、必ず自分の機種の取扱説明書で手順を確認してから始めてください。
約3時間コースと11時間コースの違い
| コース | 約3時間コース |
|---|---|
| 向いている状況 | 定期的な予防としての槽洗浄、汚れが目立たない段階 |
| メリット | 半日空けずに済み、日中に回して終えられる |
| コース | 11時間コース |
|---|---|
| 向いている状況 | 黒カビが出ている、長期間掃除していない、においが強い |
| メリット | 長時間クリーナーを作用させられる。就寝前にスタートすれば時間を有効に使える |
使い分けの考え方はシンプルで、すでに黒いカスやにおいが出ているなら長いほう、症状がない段階の定期メンテナンスなら短いほうです。長時間コースの弱点は、その間まったく洗濯機が使えないこと。日中にスタートすると洗濯の予定が丸一日つぶれるので、夜に回して朝に終わらせる運用にすれば生活の邪魔になりません。逆に約3時間コースは休日の午前中に組み込みやすく、続けやすさで言えばこちらが現実的です。どちらを選ぶにせよ、途中で止めずに最後まで運転しきることが前提になります。
市販クリーナーを使ってはいけない理由
Panasonicのドラム式で市販の洗濯槽クリーナーが避けるべきとされているのは、泡立ちが多すぎて途中で排水し、十分な効果が得られない場合があるためです。ドラム式洗濯乾燥機には泡検知センサーが備わっており、泡が多すぎるとセンサーが異常を検知して、運転の途中でも自動的に排水して泡を除去します。つまり長時間かけて回しても、クリーナーが十分に作用しないまま終わる可能性がある。だからPanasonicは市販の洗濯槽クリーナー・酸素系漂白剤・台所用塩素系漂白剤を使用しないよう案内し、純正クリーナーを指定しています(Panasonic ドラム式洗濯機FAQ/2026年8月31日時点)。
パッキン・フィルターのカビ取り
ドラム式は槽洗浄だけでは終わりません。ドアパッキンのゴムの折り返し部分には水と糸くずがたまりやすく、ここは槽洗浄の水が届きにくい場所です。指を入れてぐるりと拭き上げてください。あわせて乾燥フィルターと排水フィルターも掃除します。乾燥フィルターにほこりが詰まると乾燥時間が延び、生乾きの原因になります。槽洗浄と同じタイミングでこの3か所をセットで掃除する、と決めてしまうのが一番忘れません。

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- shin_skywalker
洗濯槽の掃除の頻度は?月1回は多すぎる?

「月1回」という数字が独り歩きしていますが、メーカーが案内している目安はもう少し幅があります。洗濯機の使い方、家族の人数、部屋干しの多さ、自動おそうじ機能の有無によって汚れのたまる速さは変わるので、一律の回数を守ることにあまり意味はありません。大事なのは、自分の機種の取扱説明書に書かれた目安を出発点にして、においや黒いカスといった実際のサインで前後させることです。ここでは公式に確認できた目安と、調整の考え方を整理します。
メーカーが示す頻度の目安
日立の槽洗浄コースの使い方ガイド(BW-DX120E)によれば、槽洗浄の目安は1〜2か月に一度程度とされています(日立 洗濯機 槽洗浄コース/2026年8月31日時点)。「月1回は多すぎるのでは」と感じていた人にとっては、おおむね妥当な範囲だったということになります。ただしこれは日立の該当機種における案内なので、他メーカー・他機種を使っている場合は、お使いのメーカー公式または取扱説明書の記載を確認してください。
自動おそうじ機能付きなら頻度は減らせる
同じ日立のガイドでは、自動おそうじを使用している場合は3〜4か月に一度程度が目安とされています。自動おそうじ機能は洗濯のたびに槽の裏側をすすぐしくみなので、汚れがたまるスピードそのものが遅くなるわけです。逆に言えば、この機能をオフにしている人は通常どおりの頻度が必要になります。せっかく機能が付いているのに切っている、というケースは意外と多いので、一度設定を確認してみてください。「槽洗浄おすすめサイン」が点灯する機種なら、その表示に従うのが一番確実です。
季節(梅雨・夏)は前倒しする
頻度は年間通じて一定である必要はありません。気温と湿度が高い梅雨から夏はカビが繁殖しやすく、部屋干しの機会も増えます。この時期だけ間隔を短めにして、乾燥した冬は間隔を空ける、という調整で十分です。判断材料はにおい。フタを開けたときにかび臭さを感じたら、カレンダー上の予定より早くても回してください。逆に、やりすぎには意味がありません。汚れがない槽に何度もクリーナーを入れてもコストがかさむだけです。
掃除したのに臭いが消えない・汚れが出るときのチェックリスト

槽洗浄をきちんとやったのに臭いが取れない場合、原因は槽以外の場所にあります。ここを切り分けないまま、クリーナーを何本も買い足すことになるのが一番もったいないパターンです。においの種類で当たりを付けると早く、かび臭さなら槽やパッキン、下水のような臭いなら排水側を疑います。
排水口の掃除方法
ツンとした下水のようなにおいがする場合、原因は洗濯機の下にある排水口であることが多いです。排水口には水をためて下水のにおいを遮断する排水トラップがありますが、ここに髪の毛や洗剤カスがたまると封水がうまく働かなくなります。作業は必ず洗濯機の電源を切り、蛇口を閉め、排水ホースを外してから行ってください。排水ホースを外すと残った水が出るので、タオルとバケツを用意してから作業するのが鉄則です。作業に不安がある場合は無理をせず、管理会社や専門業者に相談してください。
見落としやすいパーツ4つ
- 糸くずフィルター/ゴミ取りネット:ここが詰まっていると汚れを回収できない
- 洗剤投入ケース:柔軟剤や液体洗剤が固まって残り、においの発生源になる
- ドアパッキン:ドラム式の折り返し部分。水がたまり黒カビが定着しやすい
- 乾燥フィルター:ほこりが詰まると乾燥効率が落ち、生乾き臭につながる
この4か所は取り外して水洗いできるものが多く、槽洗浄を回している間や終わったあとにまとめてやってしまうのが効率的です。槽だけ完璧にしても、フィルターや投入ケースが汚れたままなら、においもカスもすぐ戻ります。特に洗剤投入ケースは、柔軟剤の通り道にぬめりが残っていても外からは見えません。取り外し方は機種で違うので、取扱説明書の「お手入れ」のページを一度通しで読んでおくと、次からは迷わずに済みます。
プロの分解洗浄を頼む目安と費用
2〜3回続けて槽洗浄しても黒いカスが出続ける、パーツもすべて掃除したのに臭いが消えない。この状態なら、洗濯機を分解して槽を取り外して洗う分解洗浄を検討する段階です。市販クリーナーで届く範囲には限界があり、そこを超えた汚れは自力では落ちません。費用は業者・機種(縦型かドラム式か)・地域によって差が大きいため、複数社に見積もりを取って比較してください。分解洗浄を数回繰り返すより買い替えのほうが合理的になるケースもあるので、洗濯機の使用年数とあわせて判断するのが現実的です。
洗濯槽にカビを生やさない予防のコツ

洗濯槽の掃除でもっとも効率がいいのは、汚れをためないことです。カビが育つには水分・温度・栄養(洗剤カスや皮脂)が必要なので、このどれかを断てば繁殖は遅くなります。難しいことは何もなく、洗濯後の数秒の習慣で変わります。
洗濯後にやる3つの習慣
- 洗濯が終わったらフタ(ドア)を開けて槽を乾かす
- 洗い終わった洗濯物はすぐ取り出し、槽の中に放置しない
- 糸くずフィルター/ゴミ取りネットのゴミを毎回捨てる
フタを開けて乾かすのが最も手軽ですが、小さな子どもやペットがいる家庭では、洗濯機の中に入り込む事故を防ぐためドアを開けたままにしないでください。その場合は、槽乾燥機能を使う、洗濯後にドアを開けて換気扇を回し、目を離す前に閉める、といった運用に切り替えます。安全が優先です。ドアロックの扱いは機種で異なるため、取扱説明書の注意書きも確認しておいてください。
洗剤の量を見直す
汚れが早くたまる家庭に共通しているのが、洗剤の入れすぎです。「汚れが落ちない気がするから多めに」は逆効果で、溶け残った洗剤が槽の裏に付着してカビのエサになります。洗剤も柔軟剤も、水量に対する規定量を守るのが基本です。計量キャップを使わず目分量で入れている人は、一度きちんと量ってみてください。想像より少ないはずです。風呂の残り湯を使う場合は、洗いだけに使い、すすぎには残り湯を使わないのが原則です。
予防に使えるアイテム
特別な道具は必要ありません。槽乾燥機能が付いている機種なら、それを定期的に回すだけで湿気は大きく減らせます。機能がない場合は、洗濯が終わったあとに浴室や洗面所の換気扇を回して、部屋ごと湿気を逃がすだけでも違います。あとは槽洗浄をカレンダーやスマホのリマインダーに登録して、思い出す努力をやめること。予防は道具ではなく仕組みで解決するのが続けるコツです。

- monocow編集長/処分・片づけ担当
- shin_skywalker
洗濯槽の掃除に関するよくある質問
Q. 重曹・クエン酸・オキシクリーンで代用できますか?
縦型で酸素系クリーナーが使える機種なら、過炭酸ナトリウム系の製品はつけ置き洗浄に使われることがあります。ただしドラム式は別で、Panasonicは酸素系漂白剤を使用しないよう明記しています。泡立ちが多いと泡検知センサーが働き、途中で排水されてしまうためです。重曹やクエン酸は洗濯槽用として設計された製品ではないため、取扱説明書に記載のないものを入れるのは避けてください。
Q. 塩素系と酸素系を続けて使ってもいいですか?
混ざると危険なので、同時に使うことは絶対に避けてください。どうしても両方を試したい場合は、片方の洗浄が完全に終わってから、すすぎ・排水を挟み、槽の中に前のクリーナーが残っていない状態にしてからにします。ただし現実的には、どちらか一方をきちんとやれば十分です。落ちが悪いと感じるなら種類を変えるより、同じクリーナーでもう一度回すほうが安全です。
Q. 掃除後の1回目は洗濯物を入れていいですか?
剥がれた汚れが槽内に残っている可能性があるため、洗浄直後にいきなり大事な衣類を洗うのは避けたほうが安心です。特に酸素系でつけ置きした場合、すくいきれなかった細かいカスが残っていることがあります。空の状態で標準コースを1回回して、槽内をすすいでから通常の洗濯に戻すのが確実です。そのすすぎ運転で黒いカスが出てくるようなら、まだ汚れが残っているサインなので、もう一度洗浄してください。
Q. 何も汚れが出てこないのは掃除できていないということですか?
いいえ、そうとは限りません。塩素系クリーナーはカビを分解して溶かすタイプなので、そもそも目に見える汚れが浮いてこないのが通常です。「汚れが出ない=効いていない」と判断して酸素系に切り替える必要はありません。また、日頃から定期的に洗浄している槽は単純にたまっている量が少ないため、何も出てこないのはむしろ良い状態です。においが出ていないなら、そのままの頻度を続けて問題ありません。
Q. 浄化槽や井戸水の家庭でも使えますか?
クリーナー製品によって、浄化槽での使用可否や井戸水使用時の注意が記載されている場合があります。判断は製品ごとに異なるため、購入前にパッケージの注意書きと、洗濯機の取扱説明書を必ず確認してください。井戸水は水質によって洗浄効果や機器への影響が変わることもあります。判断がつかない場合は、クリーナーのメーカー相談窓口に自宅の条件を伝えて確認するのが確実です。
まとめ
洗濯槽の掃除は、まず自分の洗濯機がどちらのタイプかを確認するところから始まります。縦型は塩素系・酸素系のどちらも選べ、手間をかけずに済ませたいなら塩素系、汚れを目で確認したいなら酸素系。Panasonicのドラム式は市販の洗濯槽クリーナーや酸素系漂白剤を使わないよう案内されており、純正の塩素系クリーナーを、給水開始から約1分後に一時停止して投入するのが正しい手順です。頻度は日立の該当機種の案内で1〜2か月に一度、自動おそうじを使用しているなら3〜4か月に一度が目安になります。
| 状況 | 縦型・手間をかけたくない |
|---|---|
| おすすめ | 塩素系クリーナーを入れて槽洗浄コースを回すだけ |
| 状況 | 縦型・黒いカスが出ている/長年掃除していない |
|---|---|
| おすすめ | 酸素系で40〜50℃のお湯につけ置き、すくう+追い洗いを2〜3回 |
| 状況 | ドラム式・予防目的 |
|---|---|
| おすすめ | 純正クリーナーで約3時間の槽洗浄コース |
| 状況 | ドラム式・黒カビが出ている |
|---|---|
| おすすめ | 純正クリーナーで11時間コース(夜スタート)+パッキン・フィルター掃除 |
| 状況 | 掃除しても下水のような臭いが取れない |
|---|---|
| おすすめ | 槽ではなく排水口・排水トラップを疑う |
| 状況 | 2〜3回洗浄しても黒いカスが出続ける |
|---|---|
| おすすめ | プロの分解洗浄を検討(複数社で見積もり比較)/使用年数によっては買い替えも |

- monocow編集長/処分・片づけ担当
- shin_skywalker
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