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おしゃぶりのやめさせ方|1歳半からの卒業ステップと夜泣き対策を紹介

おしゃぶりのやめさせ方は、「昼だけ先にやめて、夜は最後に残す」段階的な進め方が最短ルートです。日本小児歯科学会は1歳半頃からやめる準備を始め、2歳過ぎまでにやめられるとよいとしています。使用時間の記録から始めて昼→入眠儀式の差し替え→夜間の順に進め、卒業直後の3晩は対応を統一する。この記事では月齢別のスケジュール、夜泣きの乗り切り方、再開してしまったときの立て直しまで具体的に整理します。

「泣かせるのがかわいそう」「夜眠れなくなったらどうしよう」という不安から、なんとなく先延ばしになっているご家庭は多いと思います。ただ、やめさせ方でつまずく原因のほとんどは、方法を知らないことではなく途中で対応がぶれることにあります。順番と、泣いたときの対応をあらかじめ決めておけば、想像しているよりずっと短く終わります。

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おしゃぶりはいつまで?やめる時期の目安

公的機関・メーカーが示す卒業時期

日本小児歯科学会は「1歳半頃からやめる準備を始めて、2歳過ぎまでにはやめられるといいですね」と説明しています(日本小児歯科学会「おしゃぶりはいつごろまで使っていてもいいのでしょう?」/2026年9月4日時点)。メーカー側の案内も方向は同じで、ピジョンは「1才を過ぎたら1日の使用時間を徐々に減らし、2才半までには使用をやめるようにしましょう」と記載しています(ピジョン株式会社 商品情報「おしゃぶり FunFriends(ファンフレンズ) 6〜18ヵ月/L ミニー柄」/2026年9月4日時点)。1歳半で準備を始め、2歳過ぎ〜2歳半までに完了というのが、両者に共通する目安です。

出典 日本小児歯科学会
準備を始める時期 1歳半頃から
やめる目安 2歳過ぎまでにやめられるとよい
出典 ピジョン株式会社(商品情報)
使用月齢の目安 6〜18ヵ月頃(FunFriends 6〜18ヵ月/L ミニー柄)
減らし始める時期 1才を過ぎたら1日の使用時間を徐々に減らす
やめる目安 2才半までには使用をやめる

なぜ2歳が区切りになるのか

2歳という数字が出てくるのは、キリのいい年齢だからではありません。日本小児歯科学会は、2歳を過ぎて奥歯のかみ合わせができた後もおしゃぶりの使用が続くと、歯ならび・かみ合わせに影響が出やすくなり、唇の閉じ方や舌の使い方にも問題が生じやすくなると説明しています(日本小児歯科学会/2026年9月4日時点)。つまり、口の中の状態が変わるタイミングが2歳前後にあるということです。期限として覚えるより、「奥歯がそろってかみ合わせができてきたら、もう卒業のサイン」という判断基準として持っておくほうが、実際の子どもの様子に合わせやすくなります。

2歳半を過ぎてしまった場合の考え方

すでに2歳半を過ぎていても、やめる意味がなくなるわけではありません。学会が示しているのは「2歳過ぎまでにやめられるといい」という目安であって、それ以降は手遅れという話ではないからです。むしろ2歳半以降は言葉での理解が進み、本人と約束する方式や、歯科健診で第三者から言ってもらう方法が使えるようになります。過ぎてしまった月齢を悔やむより、今日から使用時間の記録を始めるほうが早い。焦って一気に取り上げると失敗して長引くので、この後のステップどおりに順番を守って進めてください。

monocow編集長/処分・片づけ担当
shin_skywalker
「2歳までに」という数字を、僕は締切ではなく合図として扱っています。締切だと思うと、間に合わなかった瞬間に諦めるか、逆に焦って一気に取り上げて失敗するかのどちらかになるんですよね。日本小児歯科学会が言っているのは、奥歯のかみ合わせができた後も続くと影響が出やすい、という口の中の変化の話。だから見るべきは月齢そのものより、奥歯が生えそろってきたかどうかなんです。1歳半で奥歯が見えてきたら準備開始、2歳半を過ぎていたら今日から記録開始。過ぎた月齢を数えるのは一度やめて、着手日だけ決める——これで進み方がまったく変わります。

やめさせる前に決めておく3つのこと

始める時期の選び方

いつ始めるかで難易度が変わります。避けたいのは、生活が大きく動く週です。引っ越し、保育園や幼稚園の入園、下の子の誕生、旅行や帰省、そして本人の体調不良。これらと重なると、子どもにとって「おしゃぶりがなくなる」以外の変化が同時に押し寄せることになり、ぐずりが長引きます。体調がよく、予定が入っていない平常運転の1週間を選んでください。逆に言えば、そういう週は待っていても向こうからは来ません。カレンダーを見て、先の予定が空いている週を自分で押さえてしまうのが確実です。

ゴールを2段階に分ける

「おしゃぶりをやめる」を一つのゴールにすると、昼も夜も同時に取り上げることになって難易度が跳ね上がります。分けてください。第1ゴールが昼の卒業(起きている時間は使わない)、第2ゴールが夜の卒業(寝かしつけ・夜間も使わない)です。昼は代わりの遊びで気をそらせるぶん難易度が低く、夜は入眠のスイッチになっているぶん難易度が高い。低いほうから片づけるのが定石です。第1ゴールが安定してから第2ゴールに進めば、親が対応する山場は夜だけに絞れます。

家族と保育園への共有メモ

一番多い失敗が、親は渡さないのに祖父母が泣いたら渡してしまう、というパターンです。子どもからすれば「泣けば誰かがくれる」という学習になり、卒業が一気に遠のきます。始める前に、パートナー・祖父母・預け先へ、いつから始めるか/どこまで減らすか/泣いたときどうするかの3点を伝えておいてください。特に重要なのが最後の1点で、泣いても渡し直さない、というルールを全員で共有しておくこと。中途半端な再開が、結果的に子どもを一番長く泣かせることになります。

開始日 この日から使用を減らす/なくす、を具体的な日付で伝える
現在の段階 昼だけ卒業中/夜も卒業中
泣いたときの対応 渡さない。声かけ→トントン→抱っこの順
代替アイテム いつものタオル・ぬいぐるみの名前を共有する
置き場所の扱い 子どもの目に入る場所に置かない

おしゃぶりのやめさせ方【卒業4ステップ】

ステップ1:まず使用回数を可視化する

いきなり減らす前に、3日間だけ記録してください。何時に、何回、だいたい何分使っているか。スマホのメモで十分です。これをやると、多くの家庭で「寝かしつけ以外は、実は親が先回りして渡していただけ」の回数が見えてきます。子どもが求めた回数と、親が渡した回数を分けて書くのがコツです。減らす対象は、まず「親から渡している分」。ここは子どもの意思と関係ないので、削ってもほとんど泣きません。3日分の記録ができたら、1日の合計回数を数えて、そこからステップ2に進みます。

ステップ2:昼の使用をなくす

昼の卒業は、口を寂しくさせない時間割をつくることです。おしゃぶりを求めやすいのは、手持ち無沙汰な時間帯。おやつ後、外出中のベビーカー、夕方の疲れが出る時間。ここに手を使う遊び(シール貼り、積み木、お絵かき)と、外遊びを差し込みます。あわせて、外出時はカバンに入れて持ち歩かないこと。持っていると、ぐずったときに必ず出してしまうからです。目安は3〜5日。求める回数が前日より減っていれば順調で、丸1日求めなくなったらステップ3へ進みます。

ステップ3:入眠儀式を差し替える

夜が難しいのは、おしゃぶりが「これをくわえたら寝る」という入眠のスイッチになっているからです。取り上げるのではなく、別のスイッチに置き換えます。寝る前の流れを、絵本を2冊読む→部屋を暗くする→背中をトントン、のように毎晩まったく同じ順番で固定してください。差し替えは、おしゃぶりをやめる1〜2週間前から並行して始めるのが安全です。おしゃぶりを使いながら新しい儀式に慣らしておけば、実際に外した夜に「よりどころが何もない」状態を避けられます。お気に入りのタオルやぬいぐるみも、この時期から寝床に置いておきます。

ステップ4:夜間の卒業

いよいよ夜です。ここは日数を決めて臨みます。最低3晩、対応を統一する。夜中に起きても渡さず、声かけ→トントン→抱っこの順で毎回同じように対応します。1晩目より2晩目、2晩目より3晩目とぐずりの時間が短くなっていれば、それが進んでいるサインです。ここで一度でも渡すと、子どもは「粘れば戻ってくる」と学習し、次の挑戦がさらに難しくなります。週末を1晩目に設定して、翌日に親が休める日程を組んでおくと乗り切りやすくなります。

ステップ 1:使用回数の記録
やること 回数・時間帯・きっかけを3日間メモ
目安日数 3日
次に進むサイン 「親から渡している分」が特定できた
ステップ 2:昼の使用をなくす
やること 外出時は持ち歩かない/手を使う遊びを差し込む
目安日数 3〜5日
次に進むサイン 日中に丸1日求めなかった
ステップ 3:入眠儀式の差し替え
やること 絵本→暗くする→トントンを毎晩同じ順で固定
目安日数 1〜2週間(おしゃぶり併用のまま)
次に進むサイン 儀式の途中でうとうとする日が出てきた
ステップ 4:夜間の卒業
やること 渡さない対応を最低3晩統一する
目安日数 3晩〜1週間
次に進むサイン ぐずりが前日より短い/自分から求めなくなる
monocow編集長/処分・片づけ担当
shin_skywalker
順番だけは絶対に譲らないほうがいいと思っています。昼が先、夜が最後。逆をやる人が本当に多いんですよね。夜のほうが困っているから夜から手をつけたくなる。でも夜のおしゃぶりは入眠のスイッチそのもので、昼の「手持ち無沙汰の穴埋め」とは役割が違うんです。しかも夜に失敗すると、親が寝不足になって翌日以降の判断が鈍る。寝不足の親が3晩ルールを守り切るのは、正直かなり厳しい。だから昼を3〜5日で片づけて、入眠儀式を1〜2週間かけて先に差し替えてから、最後に夜を3晩。昼が丸1日ゼロになっていないなら、夜には進まなくていい。急がば回れが、いちばん短く終わります。

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月齢別・進め方の目安スケジュール

1歳〜1歳半

この時期は、完全な卒業より「常時使用をやめる準備」が目標です。ピジョンは1才を過ぎたら1日の使用時間を徐々に減らすよう案内しています(ピジョン株式会社 商品情報/2026年9月4日時点)。まずは服やベビーカーに留めるフォルダーを外し、「いつでも手が届く状態」をやめるところから。目の届かない場所にしまい、寝かしつけのときだけ出すようにします。言葉での説明はまだ通じにくいので、この時期は交渉ではなく環境で減らすのが基本です。日中のなんとなく使用が消えれば、この時期は合格と考えていいと思います。

1歳半〜2歳

日本小児歯科学会が「やめる準備を始める」目安としている月齢です。ここでは昼の卒業を優先します。この頃になると「おそとではしないよ」「ねんねのときだけね」といった短い言葉かけが通じ始めるので、事前予告が効くようになります。取り上げる直前ではなく、数日前から同じ言葉を繰り返して伝えておくのがポイントです。つまずきやすいのは、外出先でぐずったときにカバンから出してしまうケース。持ち歩かないと決めておけば、この失敗は物理的に起きません。

2歳〜2歳半以降

2歳を過ぎると、本人と約束する方式が使えます。カレンダーに卒業の日を書き込み、一緒に印をつけて数える。自分で決めた形にすると納得しやすくなります。2歳半以降で難航している場合は、歯科健診のタイミングを使って第三者の言葉を借りるのが有効です。親が何度言っても動かない子が、歯医者さんの一言で切り替わることは珍しくありません。学会も2歳を過ぎての使用継続は歯ならびやかみ合わせへの影響が出やすいとしているので、健診の場で口の状態を見てもらうこと自体に意味があります

月齢 1歳〜1歳半
この時期にやること フォルダーを外す/常時使用をやめる/日中の使用を減らす
かかる目安
つまずきやすい点 言葉かけがまだ通じない。交渉ではなく環境で減らす
月齢 1歳半〜2歳
この時期にやること 昼の卒業を優先/数日前からの事前予告
かかる目安 昼の卒業は3〜5日が目安
つまずきやすい点 外出先でぐずって渡してしまう(持ち歩かないで解決)
月齢 2歳〜2歳半
この時期にやること カレンダーに卒業日を書いて本人と約束する
かかる目安
つまずきやすい点 約束の日を親の都合で先延ばしにすると効力を失う
月齢 2歳半以降
この時期にやること 歯科健診を利用し、第三者の言葉を借りる
かかる目安
つまずきやすい点 親が焦って一気に取り上げ、失敗して長引く

泣いて寝ない・夜泣きするときの乗り切り方

最初の3晩の乗り切り方

先に知っておいてほしいのは、卒業直後の数晩でぐずりが増えるのは通常の経過だということです。入眠のスイッチが変わったのだから、当然反応が出ます。ここで「うちの子には無理だった」と判断すると、一番苦しい時期だけを味わって元に戻すことになります。対応は順番を決めて固定してください。声かけ→トントン→抱っこ。毎回この順で、途中でおしゃぶりに戻さない。判断材料は昨日との比較だけです。泣いていた時間が前日より短くなっていれば、進んでいます。1晩目が長くても、2晩目・3晩目で短くなるのが典型的な流れです。

代替アイテムへの移行手順

タオルやぬいぐるみに移行させるなら、卒業当日に渡しても間に合いません。1〜2週間前から寝床に置いて、おしゃぶりと一緒に寝る状態をつくっておくのが手順です。子どもは急に出てきた物を安心材料にはできないので、先に「いつもそこにある物」にしておく必要があります。選ぶときは、洗い替えが用意できるものにしてください。1つしかないと、洗濯した夜に別のトラブルが起きます。同じ物を2つ用意して交互に使い、どちらも「いつもの物」にしておくのが確実です。

やってはいけない方法

おしゃぶりの先端をカットして「壊れたね」と見せる方法が知られていますが、この記事では推奨しません。切った断面から小さな破片が外れた場合、誤飲や窒息につながるおそれがあるからです。おしゃぶりは加工して使うことを想定した製品ではなく、手を加えた時点でメーカーが確認している安全性の前提から外れます。同じ理由で、噛み跡やひび割れが入った古いおしゃぶりを使い続けるのも避けてください。破損の見分け方や交換の目安は製品ごとに異なるため、お手元のおしゃぶりの取扱説明書・メーカー公式の案内でご確認ください。やめさせる目的で使う道具に、事故のリスクを足す必要はありません。使わないと決めたら、加工せずそのまま手の届かない場所に片づけるのが安全です。

monocow編集長/処分・片づけ担当
shin_skywalker
先端を切って見せる方法、僕は選択肢から外しています。理由は一つで、切った断面から破片が外れれば誤飲・窒息のおそれがあるから。おしゃぶりは加工して使う前提の製品ではないので、刃を入れた瞬間にメーカーが確認している範囲の外に出るんですよね。うまくいく家庭もあるとは思うんですが、失敗したときの代償が「泣かれる」ではなく「事故」になる方法は、僕は使いません。同じ判断で、噛み跡やひびが入った古いおしゃぶりも残しません。やめさせる過程でリスクを足す必要はないんです。加工せず、そのまま手の届かない場所へ片づける——それで十分機能します。

やめられない・再開してしまったときの立て直し

よくある再開のきっかけ

再開はだいたい決まったきっかけで起きます。子どもの体調不良、旅行や帰省、下の子の誕生、そして親の疲労です。どれも「今日は仕方ない」と判断しやすい場面ばかりで、そこを責める必要はありません。大事なのは戻し方です。一度戻すなら「夜だけ」と範囲を限定し、昼まで戻さないこと。昼まで戻すと、ステップ2からやり直しになります。そして戻した時点で、再開の期限を決めてください。体調不良なら回復まで、旅行なら帰宅の翌日まで。期限を決めずに戻すと、そのまま数か月が過ぎます。

きっかけ 子どもの体調不良
戻す範囲 夜のみ
再挑戦の目安 回復して数日、普段どおりの生活に戻ってから
きっかけ 旅行・帰省
戻す範囲 夜のみ(可能なら戻さない)
再挑戦の目安 帰宅して生活リズムが戻った翌日から
きっかけ 下の子の誕生
戻す範囲 夜のみ
再挑戦の目安 上の子の生活が落ち着いてから。無理に急がない
きっかけ 親の疲労・寝不足
戻す範囲 いったん全面中断
再挑戦の目安 2週間後。休める日程を組み直してから

指しゃぶりに移った場合

おしゃぶりをやめた後、指しゃぶりが始まることがあります。ここで慌てておしゃぶりに戻すのは避けてください。おしゃぶりは物なので親が置き場所を管理できますが、指は取り上げることも隠すこともできません。眠いとき、退屈なとき、不安なときに、道具なしでいつでも始められてしまいます。おしゃぶりと指しゃぶりを交換するのは、管理できるものから管理できないものへ乗り換えることになります。指しゃぶりが出たときは、おしゃぶりを戻すのではなく、指が口に向かう場面そのものを減らす方向で考えてください。

対応としては、指を口に運ぶ時間帯を記録して、そこに手を使う遊びを入れること。眠いとき・退屈なときに出やすいので、その前に絵本や手遊びを差し込みます。日中に減れば、寝入りばなだけが残る形になり、扱いやすくなります。頻度が下がらない、あるいは指にタコができるほど続く場合は、次項の受診の目安を参考にしてください。

受診を検討する目安

専門家に相談したほうがよいのは、口の状態や機能に変化が見えているときです。前歯がかみ合わず上下に隙間が空いている(開咬)、上の前歯が目立って前に出ている(上顎前突)、発音が気になる、3歳を過ぎても常用している。こうした場合は、かかりつけの小児歯科や小児科に相談してください。日本小児歯科学会も、2歳を過ぎて奥歯のかみ合わせができた後の使用継続は歯ならび・かみ合わせに影響が出やすく、唇の閉じ方や舌の使い方にも問題が生じやすいと説明しています(日本小児歯科学会/2026年9月4日時点)。気になった時点で見てもらうのが、結果的に一番早いと思います。

おしゃぶり卒業のよくある質問

Q. 卒業までどのくらいかかりますか?

個人差が大きいので断定はできませんが、目安としては昼の卒業が3〜5日、入眠儀式の差し替えに1〜2週間、夜の卒業が3晩〜1週間です。合計すると、準備期間を含めて2〜3週間程度を見ておくと現実的です。判断は日数ではなくサインで行ってください。昼なら「丸1日求めなかった」、夜なら「ぐずる時間が前日より短くなった」。この2つが出ていれば進んでいます。逆に、4〜5晩たってもぐずりの長さがまったく変わらない場合は、一度中断して2週間後に組み直したほうが結果的に早く終わります。

Q. 急にやめるのと少しずつ減らすのは、どちらがいいですか?

この記事で紹介しているのは、段階的に減らす方法です。ピジョンも「1才を過ぎたら1日の使用時間を徐々に減らし、2才半までには使用をやめる」と案内しています(ピジョン株式会社 商品情報/2026年9月4日時点)。ただし「少しずつ」の意味を取り違えないでください。減らすのは使う場面の数であって、1回ごとに渡したり渡さなかったりすることではありません。昼はゼロ、夜は使う、というように場面で線を引く。同じ場面で対応がぶれるのが、一番長引かせる形です。

Q. 保育園では使っていないのに、家だけ使うのはなぜですか?

園で使わずに過ごせているなら、その子はすでに「おしゃぶりなしで日中を過ごす力」を持っているということです。家で使うのは、環境が違うから。目に入る場所にある、親が渡してくれる、家では甘えが出やすい、という条件がそろっています。やることは環境をそろえるだけで、まず目に入る場所から片づけること。そのうえで、園から帰った後の時間帯に手を使う遊びを入れます。園でできているケースは、昼の卒業がかなり短く済むことが多いパターンです。

Q. 歯並びは自然に戻りますか?

戻る・戻らないを個別に断定することはできません。判断は歯科医師によるものになります。ただし日本小児歯科学会は、2歳を過ぎて奥歯のかみ合わせができた後もおしゃぶりの使用が続くと、歯ならび・かみ合わせに影響が出やすくなると説明しています(日本小児歯科学会/2026年9月4日時点)。裏を返せば、影響を小さくするために効くのは「早くやめること」です。すでに前歯の隙間や出っ歯が見た目でわかる場合は、自己判断せず小児歯科で相談してください。

Q. 使わなくなったおしゃぶりはどう処分・保管すればいいですか?

卒業した日に、子どもの目に入らない場所へ移してください。同じ部屋の引き出しでは、見つかった時点で振り出しに戻ります。記念に取っておく場合も、洗って乾かし、別の部屋か手の届かない高さに保管します。捨てる場合の分別区分は自治体によって異なるため、お住まいの自治体の公式ページでご確認ください。なお、下の子に使い回すのは避けたほうが無難です。噛み跡や劣化があると破損しやすく、破片の誤飲につながるおそれがあります。卒業を機に処分する、と決めてしまうほうがすっきりします。

monocow編集長/処分・片づけ担当
shin_skywalker
片づけ担当として言うと、卒業の成否は「最後の1個をどこに置くか」で決まると思っています。おしゃぶりは予備を含めて複数持っている家庭が珍しくないんですよね。1個だけ引き出しにしまって満足していると、数日後にリビングの隙間から出てきて振り出しに戻る。だから僕なら卒業日にまず家じゅうの全部を1か所に集めます。数を数えて、記念に残す1個以外は処分。残す1個も、別の部屋か手の届かない高さへ。下の子への使い回しは、噛み跡や劣化があるならしない——破片が外れれば誤飲につながるので。家の中の在庫がゼロになっていれば、夜の3晩ルールはぐっと守りやすくなります

まとめ

おしゃぶりのやめさせ方は、方法の数ではなく順番で決まります。使用回数の記録→昼の卒業→入眠儀式の差し替え→夜の卒業。この順で進め、泣いても渡し直さないルールを家族全員で共有しておけば、想像より短く終わります。時期の目安は、日本小児歯科学会が1歳半頃から準備を始めて2歳過ぎまでに、ピジョンが2才半までにと案内しています。過ぎていても遅くはありません。今日できるのは、3日間の記録を始めることと、開始する週をカレンダーで押さえることの2つです。

状況 1歳〜1歳半/これから準備したい
まずやること フォルダーを外し、寝かしつけ以外は目の届かない場所にしまう
状況 1歳半〜2歳/昼も夜も使っている
まずやること 3日間の記録→昼の卒業から着手。外出時は持ち歩かない
状況 昼はやめられたが夜だけ残っている
まずやること 入眠儀式を1〜2週間かけて差し替えてから、夜を3晩統一
状況 一度やめたが再開してしまった
まずやること 戻す範囲を夜だけに限定し、再挑戦の期限を決める
状況 2歳半以降/開咬・出っ歯・発音が気になる
まずやること 歯科健診を利用し、小児歯科で口の状態を見てもらう

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